思い返せば ページ37
ぱちぱち燃える炎の音と温かさは
このまま目を閉じたら眠れちゃいそうなくらい心地いい。
うとうとしながら
ふと思い出したのはアルベルと出会った頃のこと。
私を救い出してくれたのはカイドウさんだと思ってたけど
あとから聞いた話じゃ
私を連れて行きたいと言ってくれたのは
アルベルだった。
あれからもう20年近く経つのか…
私は古代巨人族の血を引いてるせいか
歳を取ってもそれほど見た目は変わらないけど
アルベルはますますかっこ良くなっていく。
強いし優しいし空飛べるし炎出せるし
おまけに髪を乾かしてくれる優男だし
大人の色気も半端ないし。
アルベルのダメなところが見つからない…
だからこそ彼のマスクには日頃から感謝してる。
だってあのマスクがなかったら
アルベルがモテすぎちゃうでしょ。
女がわんさか寄ってきら困るもの。
キ「終わったぞ」
『ありがとう』
焦げ臭い匂いはしない…ってことは私の髪は無事だ。
よかった。
そう思いながらくるりと体を反転させると
アルベルの膝の上に向かい合うように座る。
そのままアルベルの瞳をじっと見つめると
困惑してるけど嫌ではなさそう。
『アルベルは私だけのもの』
キ「なんだいきなり」
『私、独占欲強いみたい。だから他の女の前でマスク取っちゃダメだよ』
キ「取るわけねぇだろ」
そう言うとアルベルは呆れたように
ふっと笑って私の腰に手を添える。
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まあや(プロフ) - 箱さん» 箱さん、この作品を読んでくださりあたたかいコメントまでありがとうございます。とても励みになります！ (2023年1月17日 0時) (
レス) id: 6ddb893b1b (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月16日 15時) (レス) @page50 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maaya | 作成日時：2022年9月29日 15時
