愛をください。3 (ページ20)

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99.Day by day ページ20

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病院から帰って

テーブルの上に大量の薬を置いて

ごろんとソファの上に転がった

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ある意味

病院へ行けとうるさい雅紀への

アピールでもあるけど

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結局は心配して言ってくれてるだけ

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素直に考えれば分かることなのに

今の私には

その素直さがどこかへ消えてしまっていた

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こんなの飲んだって

何が変わるとも思えない

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何度治療を繰り返しても

完治することなんて

ないんだから

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帰ってきた雅紀が

テーブルの上の薬を見つけて

安心したように笑う

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雅紀「行ってきたんだ？病院。」

A「……うん、一応。」

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雅紀「俺……危なっかしくて見てらんねーんだ、Aのこと。」

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A「……どこが？意味分かんない。」

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雅紀「だろ？
自分じゃ気付いてないだろうけど、ふわふわしてて消えちゃいそうなんだって。」

A「なに、それ……。」

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雅紀「うん……なんとなく？」

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雅紀の言葉の意味が

やっぱり分からなくて

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ただそれは

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変わった二人の関係がそうさせているだけだと

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そう思っていた

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