【歌い手】転入した先が狼だらけの男子高とか聞いてない

狼 が 八 匹 ページ8

お気に入り作品に登録200人、
過去最高2位、
現在総合4位ありがとうございます…(震え)
更新頑張りますね(*´▽`*)

＊・＊・＊

パニック状態にパニクッて変な動作をしていると、後ろから聞いたことのない声が聞こえてきた。

「大丈夫？(笑)」


振り向くと金髪の男の人が。

誰この人。
急になんですか、怖いなぁ。

いや私急に冷静だなおい。


「今の状況下で大丈夫な訳ないじゃないですかあはは」


パニックにパニックを重ねて返答が可笑しくなったことには目を瞑ろう。


「ほんまに大丈夫？(笑)
迷子？何か落とし物？」


この人も初対面でタメを使ってきたから非常識人という認識だったけど、私の返答にも優しく答えてくれた為そんな認識ぶっとんだ。

認識って人の好みによって変わるよね。
あはは理不尽。


「おーい？」

目の前の男の声に我に帰った。


いかんいかん、優しく聞いてくれたのに返事しなくては


「えっと、迷子です…。
今日転入してきたばかりで、後先考えず適当にD棟に行ったらこうなりました…あはは」

私語尾にあははが癖なのかな。

ていうかD棟って言っちゃったからこの人にもなんか言われるよね…？


恐る恐る男の顔を見上げても、ニッコリ笑っててホッとする。

「D棟は危ないからもう行ったら駄目やで。次から気ぃつけぇ？」


この人はわかってくれる人だ…

良かった…。


「はい。ありがとうございます」


この人本気で好い人。

絶対普通の高校行ったらモテるよね。


「で、道案内やけど…。
現在地の此処がC棟の二階、中央階段の近く。だから此処を下りて東階段側にある渡り廊下を渡るとB棟。そこから先解る？」

「はい。わざわざ丁寧にありがとうございます…」

御辞儀をすると「俺がしたかったんやし、頭上げてや」なんて、頭が上がらない。

The 王子様系男子

そんな感じがするな、この人。

説明上手かったし。
めっちゃ解りやすかった。

狼 が 九 匹＊→←狼 が 七 匹＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す