【歌い手】転入した先が狼だらけの男子高とか聞いてない

狼 が 二 十 匹 ページ20

最近筋トレをしてるんですが、腹筋が中々割れなくて…
縦には割れるんですけどね…

水泳やったら割れるんですかね…お友だちはそれで割れたって言ってました。

+α私顔デブすぎて泣けます

＊・＊・＊

「こんな状況下で楽しくなんて言われてもできる訳ないじゃないですか」

「坂田は関係ないだろ」


「いや、でも同じ生徒会のメンバーが喧嘩してるのほっとけんわっ！」



うっわ此奴、正義感に溢れてるわ…

真っ白…



実は心の中が真っ黒だった、なんてこと知るのは襲われてからの話。






＊＊＊






「この体勢で遂に寝やがりましたねこの人」


先程バックハグをしてきた男の人は、そのままの状態で寝やがった。


いやしかし、よくこんな体勢で寝られるね??

腰痛くなるよ、絶対。


「え、そらっぴー寝たの？」

「寝やがりましたよ」

「えぇ?!ずるいわ！」


なにがずるいんだよ。

そんな私の肩が良い質の枕に見えるか？

ふざけるなよおい。



なんて心の中でつっこんでいると、突然生徒会室の扉が開いて。


「遅れてごめんなぁ、おまたせ〜」

「センラさんが鍵落とすから〜…」


先日道案内をしてくれたであろう人と、紫色の髪をした個性的な人が入ってきた。


助けてくれた人と目があって、


「あっ、この間迷ってた子…俺の説明解った？下手でごめんな」

そう謝られたが無事教室に帰れたのはこの人のお陰で、そもそもこの人で説明が下手とか私どんだけ下手なんだよレベルの説明力を持っているから謝られる要素は１つも無い。

寧ろ此方が謝る側。


「下手じゃありませんよ笑
逆に解りやすかったです。先日は本当にありがとうございました」

深々とお辞儀をすれば、いやバックハグで深々となんてできないけどできる限りお辞儀をすれば「顔上げて上げて笑」なんて焦った声が聞こえて上げた。


肩に乗ってた頭が落ちそうだったけど、別に私知らない。

後々怒られるのは面倒だから、本気で落ちそうになった時は抑えるけど。

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