No.23 終わってない ページ24
相澤さんと話をした後、医師がやってきて色々な説明をされた。重要なのは、四日間は絶対安静にしておくように、ということだった。
が、病院で過ごすのも暇なので、臨時休校の翌日学校に来た。しかしいつもの調子で動けない為、すぐに相澤さんに見つかり、説教をされながら教室に連行される。
「お前なぁ.....四日間は絶対安静って言われたろ」
『だって暇なんですもん.....と言うか、それ言ったら相澤さんもですよね？』
そう言えば、相澤さんは俺はいいんだよ、と答えた。いやいやいや。
「ほら、ついた。入るぞ」
『あ、は〜い』
教室につき、相澤さんから入った。皆どんな反応するんだろうな。
「お早う」
「「「「相澤先生復帰早えええ！！！！」」」」
「プロすぎる！！」
『おっはよ〜』
「「「「A！！！？」」」」
「お前もかよ！！！」
「って言うか大丈夫だった！？」
教室に入ると、皆の反応が凄かった。心配してくれてるんだね、嬉しいよ。でも朝から元気だね、皆。
私はすっと席についた。
「二人とも、無事だったのですね！！」
「無事言うんかなぁ、アレ.....」
「俺の安否はどうでも良い。何より、まだ戦いは終わってねぇ」
「「「「！？」」」」
相澤さんがフラフラとよろけながら教壇に立ちながら言う。いやどうでも良くないわ、重要だよ。
「戦い？」
「まさか...」
「まだ敵がー！！？」
「雄英体育祭が迫ってる！」
「「「「くそ学校っぽいの来たあああ！！」」」」
皆が安心したように叫んだ。いや、本当元気だね。
「待って待って！敵に侵入されたばっかなのに、大丈夫なんですか！？」
「逆に開催することで、雄英の危機管理体制が盤石だと示す...って考えらしい。警備は例年の五倍に強化するそうだ。
何より、
敵ごときで中止していい催しじゃねえ、と相澤さんは続けた。
まぁそうだろうなぁ.....人口や規模が縮小し、形骸化した今、雄英の体育祭と言えばかつてのオリンピックの代わり、と言う程のイベントだ。勿論、全国のプロヒーローもスカウト目的で見る。
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作者名：ミカ | 作成日時：2018年2月15日 7時
