15話 神田side ページ16
建物に入ってすぐ右のところにAが膝を抱えて座っていた。
｢お前、また泣いてんのか｣
『……まだ泣いてない。』
歯食いしばって、我慢してるくせに何言ってんだ。
ぽんっ
『っ…』
俺はAの頭に手を乗せた。
『や、やめてよ』
そして撫でる。
『ちょっと、ユウ……っ…やめてってば』
｢うるせェ｣
『ダメ…だって…っ…せっかく、我慢、してた……のに…っ』
最後にちょうど良いタイミングで抱きしめる。
『っ…今日、はっ……泣かないって…っ決めて……ふっ……ぅ………』
いつもは感情を抑えるのが得意なくせに、
こういう時は感情が溢れ出てしまうらしい。
通常、表情筋が動かないコイツだから、周りの人間から泣いているなんて思われたこともないだろう。
だからこそ、俺が守ってやらなければならないと思ってしまう。
それと同時に、Aの弱いところを俺しか知らないという優越感を、心地よく思ってしまう。
俺がこんなことを思いながら抱きしめているなんてコイツは知らないだろう。
いや、もしかしたら知っていてもなお、俺に甘えているのかもしれない。
『っ…ふぅ……ユウ…いつもありがとう』
｢あぁ｣
もしそうならば、俺は期待してもいいんだろうか。
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恋羽(プロフ) - 蒼の蒼さん» ありがとうございます、亀更新で本当に申し訳ありません！コメント、励みになっています！！ (2019年5月12日 22時) (
レス) id: 73391168d6 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の蒼(プロフ) - 続きが気になって仕方がありません！続きを待ってます (2019年5月11日 16時) (レス) id: 29f05fd235 (このIDを非表示/違反報告)
恋羽(プロフ) - ありがとうございますー！！頑張ります！ (2019年3月1日 20時) (レス) id: 73391168d6 (このIDを非表示/違反報告)
星来(プロフ) - 凄く面白かったです！はやくノア達出てきて欲しい、、(* ﾟ∀ﾟ)更新ﾌｧｲﾄです！ (2019年3月1日 19時) (レス) id: 8f01ed8929 (このIDを非表示/違反報告)
捨てら(プロフ) - 恋羽さん» ホントですか？！嬉しいです！私、幼稚園のときにDグレみてたから、初恋のひとがアレンくんなんです！出来たらアレンくん落ちが良いです！ (2019年2月22日 7時) (レス) id: 7a94f3e8a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋羽 | 作成日時：2018年6月23日 13時
