The free sky…１０ ページ12
レイと別れ、２時間半ほど歩き自宅へ辿り着いた。
「…ただいま。」
誰もいない家に１人呟く。
遙はきっとまだ学校だろう。
岩鳶高校は昨日が始業式だったそうだ。
リビングに鞄を放り投げ、洗面所へと行き手を洗う。
浴室を覗き、排水されてないことに気づき、
お風呂の残り湯を洗濯機に移すと溜まった洗濯物を洗濯機に入れ、スタートボタンを押し、
風呂掃除をする。
そこまで終わるとリビングにある鞄を持ち、
２階にある自室へ向かう。
鞄を机に置き、ベッドへ勢い良くダイブした。
(…中学時代か。)
ベッドに寝そべってボーッとしていると
家に帰り着くまでの会話が思い出される。
何気ない中学時代の話。
そんな話がAを悩ませる。
Aは何故か中学時代の記憶がないのだ。
何故、その時の記憶だけがないのか自分では思い出せないのだが、兄、遙に聞かされた話だと
Aは中学時代、風邪が悪化したため、今まで入院していたそうだ。
その頃はかなり悪かったらしく、死ぬかもしれないというところまできたそうで…
回復したのが奇跡だと医者にも言われたそうだ。
けれど、そのかわり後遺症として一部の記憶が抜け落ちてしまっている。
ということだった。
そんな話をした時の遙の目はどこか寂しそうだった。
だが、当の本人のAは辛いという感覚はあまりなく、ただ中学時代の話題をされたときにどう答えれば良いか心配だった。
下手に入院していて記憶がない。
と話しても周りから同情のような目で見られるかもしれない。
もしかすると気味悪がられるかもしれない。
別に友人なんていなくても良いと思うが、
これから３年間、平凡に過ごしていく為、なるべく目立ちたくないのだ。
それ故、記憶がないことがAの悩みである。
(まこ兄のことは覚えてるのに…本当不思議…。)
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そら(プロフ) - サキさん» サキさんコメントありがとうございます！お言葉とても嬉しいです！！私もFreeも黒バスも大好きです(*^^*)更新がんばります！！ (2016年3月6日 0時) (
レス) id: 67ab5dfa41 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - めっちゃ面白いです！Freeも黒バスもめっちゃ好きなんでこれからの更新が楽しみです (2016年3月5日 17時) (レス) id: bf09240795 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2014年6月14日 12時
