第1話 求めるは覚悟 ページ3
今 私は選択を迫られている｡
世界の命運をも握る大切なこと｡
シアンたちは命の大樹の北部､孤立した高台にある忘れられた塔へと探索に来ていた｡
魔王討伐後から久々に馴染みの7人のメンバー
でセーニャとベロニカの故郷である聖地ラムダへと集まり今は亡きベロニカを悼んで皆で思い出話などに花を咲かせていた｡
そのラムダでの宴の帰り道｡
カミュの提案で少しばかり平和になった世界を
探索してみよう､ということになりシアンが
最近気になっていたユグノア地方に突如現れた
遺跡へと向かったのだった｡
その遺跡で発見したものは､まるで歯車のような形をした石版｡ロウの見つけた古文書によると…
失われたものを復活させる光────
この1文の失われたものを復活させるチカラを
持った光に繋がるらしい｡
そして遺跡内にあった壁画にはある塔の扉に
発見した歯車の石版をはめ込む窪みのようなものを見つけた｡
…全員がその時に考えたことはただ一つ｡
何に代えても取り戻したい､
かけがえのない存在────ベロニカ｡
一行はその“失われたものを復活させる光”に
懸けてみよう､ということを決意し今現在､
古文書にあった時の化身が集うという忘れられた塔の扉をあの遺跡で発見した歯車の石版を
使い､その塔の内部…最頂部へと来ていた｡
そこで出会ったのは勇者であるシアンに
だけ見える時の化身にも似た､“時の番人と名乗る者”｡彼はしずしずとシアンたちに“失われたものを復活させる光”の真実を明かす｡
時の番人は背後に見える巨大な宝玉を手で示しながら語った｡
時:｢このさきにある祭壇には“時のオーブ”と
よばれるほうぎょくがまつられています｡
その時のオーブのチカラをつかえば
あはたたちのねがいもかなうでしょう｡
ですか………｣
時の番人は少しだけ間を置いて再び話し出す｡
時:｢あなたたちにはほんとうに
失われた時をもとめる“かくご”が
ありますか?｣
｢失われた時を､求める……その覚悟?｣
ｸﾞﾚ:｢覚悟だと……どういうことだ?｣
シアンは隣りにてそう怪訝そうな顔をする
グレイグの横顔を見上げる｡
ふと､何故かいつも見ているはずの彼の横顔が
酷く愛おしく感じられた｡
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汐乃(プロフ) - ルビスさん» ありがとうございます!少し更新が遅めになりますが…頑張ります! (2017年9月5日 1時) (
レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
ルビス(プロフ) - シナリオ、キャラクターにとても好感が持てました続きを毎日楽しみにしています！頑張って下さい！！ (2017年9月4日 3時) (レス) id: 0261b564cd (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - はちみつ恋風味さん» そのように評価していただきありがとうございます!このような駄文ですがそう言って貰えると､とても嬉しいです! (2017年8月30日 4時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ恋風味(プロフ) - 面白いです、原作に沿ってストーリーを進めている展開にドキドキしながら読ませていただいています。わたしもホメロス好きなので救っていただいて嬉しいです！更新待っています（*^_^*） (2017年8月29日 17時) (レス) id: 8fdbcc3360 (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - ポテコさん» ご指摘ありがとうございます!すぐさま訂正させていただきました! (2017年8月28日 22時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りまるま | 作成日時：2017年8月27日 10時
