第14話 彼女の剣 ページ16
「……さっすが私の相棒。鋭いな……あの大剣は
私の勇者の光で抑えてはいるんだけど
闇の魔力を纏っていてね。魔王打倒に役立つ
大きな鍵になるかもしれないの。
……少しだけラムダの外に抜けてたのもそれを
調べるため、ってわけ」
カミュ:「!へぇ…流石は勇者さまだな。
んなことまで調べてるとは」
「もっと褒めて褒めて〜」
カミュ:「そういうとこで調子乗るのがたまにキズ
だけどな。ほら!さっさと寝るぞ」
「はーい」
カミュに促されてシアンはさっさと就寝の
準備を整えるとテントの中へと入っていった。
そしてカミュは近くの物陰に向かって声をかける。
カミュ:「夜更かしは美容の敵、とかなんとかじゃなかったのか」
シル:「あらっ、やっぱり気づいてたのね
カミュちゃん!」
姿を現したのはシルビア。彼女は意気揚々と
突然闇の中から姿を見せる。
カミュ:「なんだ、覗きか?いい趣味してんなぁ」
シル:「んもう!違うわよ!!アタシもちょっと
シアンちゃんを心配してただーけっ!
でもどうやら心配はいらなかったようね」
カミュ:「ああ、アイツにはいつもふりまわされてばっかだぜ…」
シル:「ん〜それにしても、あの大剣の剣筋……
すっごく見覚えがあるのよねぇ…誰に似てるんだったからしら。あの型は…」
カミュ:「剣の型?…んまぁ、アイツは剣を持てば
人が変わるし、なにより型が独特だからなぁ」
シルビアは密かに気づいてた。
あの剣筋…昔、同じ同門だったあの…生真面目で
堅物の馬鹿力男…。
今や英雄と讃えられるあの男の…誰もが感嘆を漏らすあの見事な剣さばきに似ている。
……でもどうしてシアンちゃんが…。
…ただの偶然?ってやつかしらねぇ。
シルビアとカミュも暫くしてテントの中へと
入り、辺りは深い静寂に包まれた。
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汐乃(プロフ) - ルビスさん» ありがとうございます!少し更新が遅めになりますが…頑張ります! (2017年9月5日 1時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
ルビス(プロフ) - シナリオ、キャラクターにとても好感が持てました続きを毎日楽しみにしています!頑張って下さい!! (2017年9月4日 3時) (レス) id: 0261b564cd (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - はちみつ恋風味さん» そのように評価していただきありがとうございます!このような駄文ですがそう言って貰えると、とても嬉しいです! (2017年8月30日 4時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ恋風味(プロフ) - 面白いです、原作に沿ってストーリーを進めている展開にドキドキしながら読ませていただいています。わたしもホメロス好きなので救っていただいて嬉しいです!更新待っています(*^_^*) (2017年8月29日 17時) (レス) id: 8fdbcc3360 (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - ポテコさん» ご指摘ありがとうございます!すぐさま訂正させていただきました! (2017年8月28日 22時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りまるま | 作成日時:2017年8月27日 10時