第22話 稼いで来いよ ページ26
数日後の、午後8時
あたしの遊郭が開店
7匹の狐を格子の中に入れて準備完了
後は幕を下ろすだけ…
黒い着物に狐のお面の彼らは外を見ずにうつむいて何かをいじってる
魚「何してんの。仕事だよ。ちゃんと前向きな」
あたしが声をかけると7匹の狐が薄暗い格子の中でじっ…とあたしを見
魚「怖いから見るな」
狐×7『酷い!!!!』
『怒ってます!』って言う動作をする狐たち
一体彼らのどこに色気があって惹かれるものがあるのだろうか…
皆目見当もつかん
確かに丑三つ時になると襲っては来るが
元遊女である私には別になんてことない
あしらっておけばいい
JK「あの…『品定め』はしないんですか?」
魚「『品定め』…あぁ。お前たちのアレの事か」
NJ「そ、ソレの事です…」
そう、花魁はアレを『品定め』されるのが通常
そしてもちろん狐たちの『品定め』はもう完了している…
魚「風呂覗いた」
狐×7『えっち!!!!』
魚「ばっちり…♡(ウインク)」
ギリギリ顔を見ないように下半身だけ見た
使用人に引かれたのは言うまでもない
魚「いいか、ちゃんと稼げよ?さもなくば店には出さないから」
HS「出さないって…出なくていいなら俺達稼がないもん」
魚「居場所がなくなるって事だぞ?」
あたしがそう言うと狐たちは首をかしげる
魚「稼がないなら、店には出さない。店に出れないって事は…
お前たちは用なしだ。この遊郭には置かない。どこへでも好きなところへ行け」
またうつむいた狐たち
魚「稼がないやつに、居場所は与えない。死のうがどうなろうがあたしには関係ないからな」
HS「…わかりました」
あの元気なホソクがしょんぼりしてる
ちょっと言い過ぎたか…?
JIN「魚様、目隠しは?」
魚「目隠し?お前たちにはお面が付いてるだろ」
JIN「俺達じゃなくて、お客さんにするんですよ」
魚「いらん。…お前たちは客に会った初日に客と寝るのか」
あたしは目を疑った
全員が頷いたのだ
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唐辛子マン(プロフ) - りんごさん» コメントありがとう!!!!唐辛子も結構この作品好きになってきたかもしれない笑これからも待っていてくれ!!!!そして敬語なんて排除していけ!唐辛子に敬語使うなら赤ちゃんに敬語使った方がいい!!!! (2020年5月29日 12時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 唐辛子マンさん、いつもおもしろいもの読ましてくれてありがとうございます。ふぁんです。この作品が1番好きです。テテさん美味しいとこ持っていきますね...ムフフ。これからも楽しみにしてます! (2020年5月29日 11時) (レス) id: a55cab64a7 (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - すいさん» ユンギさんホント好き…でもなぜかテテが最初にかましてしまった…書いてる唐辛子自身も戸惑っている(?) (2020年5月29日 11時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - シエルさん» ありがとう!!!!初めて言われたよ… (2020年5月29日 11時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - sports drinkさん» 最初との雰囲気差でちょっと詐欺してしまっている気分笑 (2020年5月29日 11時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唐辛子マン | 作成日時:2020年5月19日 0時