どういうことなの ページ6
「失礼します。」
「あれ、女中さんですか？」
「はい。高坂陣内左衛門様から着替えを手伝うように、と」
はあ、別に今の今まで上級貴族というわけではないのに何故着替えを、と思ったが、「ああ、さっきのことか」と可愛いなと少しクスッときた。
「ありがとうございます。では髪を拭いてもらえますか？」
はい、と返事をしテキパキと仕事をこなしていく姿は流石だなあと感心する他なかった。
髪をとぐのも丁寧なものだから、何処かの御伽草子みたいだなあ--
私は普段ガッシガッシやってるから大分傷んでるのかなあ
女として良いのかどうかはほっといて。
……今まで卑しい者だと蔑まれてきた私がこんな簡単に恵まれた暮らしに戻って良いのだろうか。
きっと此処では召使でもそれなりの暮らしになってる。
もっと他にも恵まれるべき人がいるのに……？
そもそも、何故組頭さんは私を選んだのだろう。
買われるときだって顔も殆ど見えてないし、体型の隠れる服な筈なのに……
……「本当にしくまれてる……とか……」
「どうかされましたか？」
「あっ、いえ、何でもないんです。」
女中さんは少し不思議そうに小首を傾げていたがもともとあまり干渉しすぎない立ちなのだろう。
すぐに、仕事をする女！っていう感じの顔に戻った。
「これで終わりです。あとは、匂いつけに香を」
「ああ、香か……」
「香はお嫌いで？」
「ええ、まあ」
「けれど、つけなくては。このあと雑渡様から殿へ紹介がありますから」
「ええっ‼︎ 何故！ 私は働くために来たと思ってたのに！此処では下働きにもわざわざ殿様の御前へ立つのですか？」
すると女中さんは目を見開いて、何も聞いてないの？と問う。
焦りで聞いてないですよ！と叫んでしまうと「……呆れたあ」
「へっ、」
「ああ、貴方のことを言っているのではないのよ」
その雑渡様によ。とくすくすと笑われたが生憎そんな笑うほどの余裕はない。
とりあえず問いただしてみると、
私たちは貴方様が雑渡様のそばに置かれる女性だと聞いておりますが----
----それって、側室になるという意味では無いんですよね？
私めからでは何とも----
とのことだ。
「嘘……」
けど、だったら色々説明がつく。
高坂さんが敬語でいるのも、風呂に入ったのも、わざわざ女中さんがついてきたのも----
(嘘だと思いたい)
だってそんな……
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カナリア(プロフ) - 続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2015年5月31日 20時) (
レス) id: 1223570c56 (このIDを非表示/違反報告)
文月 八重(プロフ) - ハイキュー，研磨ＬＯＶＥ☆《*≧∀≦》さん» ありがとうございます！頑張ります（≧∇≦） (2014年12月31日 8時) (レス) id: 4533d9e5f0 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー，研磨ＬＯＶＥ☆《*≧∀≦》 - 面白い！( ☆∀☆)ｷﾀｰ続き楽しみにしてます！(*￣∇￣)ノﾜｸﾜｸ (2014年12月31日 1時) (レス) id: 7f5409c857 (このIDを非表示/違反報告)
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