威嚇 ページ18
ここに来てから1週間ほど経った。
相も変わらずみこの大食いはなおっておらず日々食事を獲る獲られるの戦いだ。
……ああ、みこっていうのは仔猫の名前。
ある日雑渡様が呼び始めたので定着。
みーちゃんだったりみこやみーこと、かなり自由な呼ばれ方をされてすっかり人気猫である。
「フシャーー！」
「ちょ、みこ！」
「相変わらず陣左はみこに懐かれないねえ」
みこは高坂様だけダメらしく、高坂様が近くを通るだけで毛を逆立てている。当の高坂様は猫が大がつくくらい好きなようで、
「まあ、気長に待ちなよ。陣左」
悔しそうにぐっ、と我慢する高坂様に少しごめんなさいってなってしまう。
「そう言えば、組頭ってみこちゃんがオスだって知ってて名前つけたですか？」
「え、そうなの。知らなかった」
「ああ、だからなんだ。日向の部屋の周りが尿の匂いがするのって」
「しませんよ！毎回水かけて消してます！」
「……てことはあ〜」
何だろう。時折見せるあの雑渡様のにやけた顔って。
すっごくいらあとする。
と胸らへんにずしっと重みができた。
下を向くとみこが伸びをして胸に前足を当てているのだ。
最近よく餌が欲しいときにされる上、揉んでくるように前足を交互に動かすこともあるから驚くことでもないのだけれど。
「良いなあ、私もそれやりたい」
「組頭。セクハラで突き出しますよ」
「けど、尊奈門もそう思うだろう？」
「バカなこと言わないでくださいよ！ しかも本人の目の前で！」
「そういえば、何が『てことはあ〜』何ですか？」
「それだよそれ。陣左を敵対してるの」
まあまあと諸泉さんをなだめながら試してみる？と聞いてくる。
何を試すのかも有無を言わさずみこを私からひっぺがして諸泉さんをこっちに突き飛ばす。
「なっ……」
うわ……！ぶつかりますってこれ！ 私が試されてるの？と思考がヒートしてまともなことが考えられずそのまま諸泉さんの頭が私の胸に……。
それと同時にみこがシャーと鳴き諸泉さんの背中めがけて飛び込んでくるものだから腕をのばして寸前で奇襲を防いだ。
「わあ、すごい光景」
「〜〜っ！」
「笑ってないで何とかしてくださいな！ 頭押さえつけないであげて下さい！ 諸泉様苦しそうですって！」
「わー、尊むっつりぃ」
「〜〜(あんたの所為だろうが〜)！」
「あ、気絶しちゃった」
「諸泉様！ みこ、痛い！」
「組頭……？」
「あ、陣内……」
このあとみこは諸泉様にも威嚇するようになった。
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カナリア(プロフ) - 続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2015年5月31日 20時) (
レス) id: 1223570c56 (このIDを非表示/違反報告)
文月 八重(プロフ) - ハイキュー，研磨ＬＯＶＥ☆《*≧∀≦》さん» ありがとうございます！頑張ります（≧∇≦） (2014年12月31日 8時) (レス) id: 4533d9e5f0 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー，研磨ＬＯＶＥ☆《*≧∀≦》 - 面白い！( ☆∀☆)ｷﾀｰ続き楽しみにしてます！(*￣∇￣)ノﾜｸﾜｸ (2014年12月31日 1時) (レス) id: 7f5409c857 (このIDを非表示/違反報告)
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