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side 樹
どこか少し違和感を覚えて、
思わずその顔をジッと眺めてしまった。
「……コーヒー苦手じゃないですか」
包帯に巻かれて眠る息子さんを見つめるその人に、何となく、……何となく、惹かれて。
別に救急車に二人を乗せたら帰っても良かったんだけど。
この人をひとりにしちゃいけない、と、本能的にそう感じて、ついてきてしまった。
そしてその勘が当たっていたことは、たいがくんが処置室に運ばれていく時、また過呼吸を起こしてしまった姿を見て分かった。
「ごめんなさい。
…本当なら、俺がお礼するべきです」
「こんな大変な時に、そんなこと考えなくていいですから。
……車椅子、壊れてなくて良かったです。」
「でも、……」
根が優しい人なんだろう。
申し訳無さそうに縮こまって缶を開ける姿は何とも可愛らしかった。
「じゃあ、教えてください。連絡先。
……たいがくんの怪我が治ったら、ご飯でも。
これも何かのご縁です」
……涼しい顔して何を言うか。
自分の下心に、ちょっとだけ罪悪感を覚えながら、自分もコーヒーを飲んだ。
「あの、……えっと、嫌だったら全然、」
暫く沈黙が続いたので、もしかしたら、と思い先に言葉を発する。
「嫌じゃないです。
……でも、ご覧の通り、息子は車椅子、
俺は目が悪くて、運転もできなくなった。
そのせいで、中々 遠くには行けないから。」
ほくとさんの言葉に俺は唐突にさっきの違和感を理解した。
あぁそうか。目が赤くなっているんだ。
涙を流していたからそれは当たり前なんだけど。
……左目だけが、赤くなっている。
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あーちゃん(プロフ) - ただの阿部担さん» 代表して私から返信させていただきます！！最後までご愛読いただきありがとうございました(^^*)永く愛していただけると嬉しいです！ありがとうございました！ (2021年5月14日 21時) (
レス) id: 12865d1db9 (このIDを非表示/違反報告)
ただの阿部担(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新通知が届くたび跳び跳ねて喜ぶほど楽しみに読んでいました。完結されるのはとても寂しいですが、また読みに来ようと思います。最後に、こんな神作品を書いてくださりありがとうございました！ (2021年5月14日 18時) (レス) id: 341728400e (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - まりもさん» コメントありがとうございます！ほぼ毎日更新ですので、ぜひ完結までお付き合いよろしくお願いします(^^) (2021年5月5日 20時) (レス) id: 924db004c7 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 早く続きが読みたい〜 (2021年5月5日 20時) (レス) id: 70b03b37e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴とあーちゃん
x他1人 | 作成日時：2021年4月24日 1時
