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side 樹
病院の出口から出てきた2人に手を振る。
北斗は目をぱちぱちさせて、大我は両方の手を振り返してくれた。
「お疲れ様。」
「うん、ありがとう」
定期的に通っているカウンセリング。
退院してから、心が不安定な北斗を思って、
森本先生がその頻度を増やしてくれた。
幻肢痛を和らげるためにも、最近は大我も一緒に受けることが多くなって
仕事のない休日は、俺はこうして2人を迎えに行くようになった。
後部座席に2人が並んで座ったら、
エンジンをかけて病院の駐車場を出発した。
「おうち、あっちじゃないの？」
「おおっ、大我 勘がいいねぇ。
今日天気いいから、ちょっとだけドライブだよ」
いいでしょ？と訊くと
北斗は青い空を見つめながら、ひとつ頷いた。
海岸線沿いの国道を走る。
空と海のコントラストがあまりに綺麗で、思わずよそ見しそうになるほど。
バックミラーを覗くと、北斗も少し笑っていた。
「みて！みんな そばまでいってる！
たいがもいきたい！！」
「いいねいいね。一旦車停めようか〜」
カーナビの示す駐車場で車を停めたら、
嬉しそうな大我をチャイルドシートから降ろして抱っこする。
「車椅子なぁ、砂浜はタイヤが回らないからね。
俺が抱っこしてそこまでいこっか」
「うんっ！」
それから、向こう側の席に座ったままの北斗に。
「来たくなったらおいで。
大我のこと目離さないし、ずっと抱っこで移動するから安心してね」
うん、と頷いた北斗。
車のドアを閉めて、大我と2人で浜辺へおりた。
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あーちゃん(プロフ) - ただの阿部担さん» 代表して私から返信させていただきます！！最後までご愛読いただきありがとうございました(^^*)永く愛していただけると嬉しいです！ありがとうございました！ (2021年5月14日 21時) (
レス) id: 12865d1db9 (このIDを非表示/違反報告)
ただの阿部担(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新通知が届くたび跳び跳ねて喜ぶほど楽しみに読んでいました。完結されるのはとても寂しいですが、また読みに来ようと思います。最後に、こんな神作品を書いてくださりありがとうございました！ (2021年5月14日 18時) (レス) id: 341728400e (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - まりもさん» コメントありがとうございます！ほぼ毎日更新ですので、ぜひ完結までお付き合いよろしくお願いします(^^) (2021年5月5日 20時) (レス) id: 924db004c7 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 早く続きが読みたい〜 (2021年5月5日 20時) (レス) id: 70b03b37e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴とあーちゃん
x他1人 | 作成日時：2021年4月24日 1時
