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百七十二 ページ9

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松「例えどんなに優しい心の持ち主でも知らない誰かを一目見ただけで批難するような人であったら幻滅するでしょう」


銀「そうだな」


松「銀時、君は悪く言われるような人ではありません」


松「君は皆と同じ、立派な人間なんです」



松陽は銀時のふわふわした髪の毛を優しく撫でた



松「まぁ化物の子は化物ですけどね」


銀「俺も先生も普通の人間じゃねーよな」


松「誰にでも隠したいことだって秘密にしたいことだってあります」


松「銀時、君は自分の心を殺してしまわないでくださいね」









-Aside-



私は銀時と手を繋いで松陽の所まで行った



松「おや、銀時いたんですね」


銀「アイツ等の所まで案内する」



銀時は私の手を引っ張って晋助と小太郎の待つお団子屋さんまで案内する
そんな私達の様子を見て松陽は微笑んだ



松「銀時、ありがとうございます」


銀「ん」


松「A、化物の子は化物ですから...独りではありませんよ」


銀「お前以外に5人いるからな」



化物って松陽の事かな
だとしたら私達は化物の子だね


独りじゃないんだ



『みんな一緒だね!!』



私は松陽の手を握った









お団子屋



松「晋助、小太郎、待たせてしまってすみませんでした」


桂「大丈夫ですよ、それより先生とAの分のお団子も買ったので一緒に食べましょう」


松「はい」



私達はお団子屋さんで少し休憩をする



銀「おい、俺の分はねェのか」


高「お前さっき食べただろ」



銀時はお団子がもっと食べたいのか松陽をジーッと見た



松「銀時、食べすぎると夕餉が食べられなくなりますよ」


銀「チッ...」



食べ足りなさそうな銀時



『銀時、私のお団子ひとつ食べる?』


銀「じゃあ遠慮なく」



私は銀時にお団子をひとつあげた



松「A、自分の分なのであげなくて良いんですよ?」


『でも銀時が食べたそうだったから...』


銀「Aはお前等と違って俺に優しいんだよ!!」


高「自惚れんな」


桂「Aは皆に優しいぞ」


松「銀時だけ(・・)ではありませんよ?」



銀時...
三人の言葉がグサグサと突き刺さってる...



『私は皆が大好きだから』


松「平等が一番ですよね」


まったくその通りだと思う


そして私達はお団子を食べ終え
五人で手を繋いで松下村塾へ帰った









松「銀時、平等が一番なのでAからもらったお団子を返してあげてください」



銀「イヤ無理だろ!!」


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設定タグ:銀魂 , 松下村塾 , シリアス   
作品ジャンル:アニメ
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透明哀歌 - この小説、本当に大好きです!更新頑張ってください!! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:外夢 | 作成日時:2019年3月27日 19時

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