二百十 ページ48
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『私は奴等に囚われている大切な人を助け出すために剣を振るうと決めた』
『例え同じ族がいたとしても私は彼等に剣を振るう』
人や天人を殺す事には勿論抵抗がある
けれど松陽を助けるためなら...私は...
もう引き返せない所まで来てしまった
私はその決意と覚悟を頭に伝えた
頭「そのくらい坊主には威勢があるんだ、別に問題は無ェだろ」
頭の言葉に渋々頷く隊長達
隊長達は話し合い、私と銀時以外の7人を以前あった戦争で多くの犠牲者を出した1番隊に入隊させるという事で話し合いが終わった
頭「明日からは各隊の隊長の指示で動くように」
頭「解散」
広間
私達は彼女達のいる広間へ戻ると
既に負傷者の手当が終わっており、彼女達は縁側に座って私達の帰りを待っていた
陽「あ、皆おかえり!!」
鈴「頭領達とどんな話をしたの?」
『所属隊を聞いてきたよ』
陽鈴涼「「「所属隊?」」」
皆で所属隊の話をしていると
近くで会話を聞いていた人達が話に入ってきた
「君達は何番隊に所属したんだ?」
「俺は8番隊だ」
「俺は10番隊」
「俺は6番隊だぜ」
皆が自分達の所属隊を言い合う
私達も言った方が良いよね
桂「我々は1番隊だよ」
「1番隊!?凄いな君達は...」
高「1番隊ってそんなに凄いのか」
「当たり前だろ!!」
彼等の話によるとこの組織の隊は頭領の隊の他に1〜10番隊まであり、各隊は番号が早ければ早いほど隊員は減るが剣客や猛者が多い
新人は大体8〜10番隊に歩兵として所属する事が多いらしい
1番隊の隊員が少ないときは2番隊や3番隊から隊士を移動させるのだが、隊員が少ないからといって新人の私達がいきなり1番隊になるのは異例だそうだ
颯「それならこの銀髪兄妹は頭領の隊なんだぜ」
「と...頭領の隊...!?」
頭領の隊は限られた人のみがなれるらしく、条件としては優れた剣客か猛者か頭領が認めた人でしか隊員となれない特別な隊だそうだ
「これがスピード出世ってやつか」
「どうやったら頭領の隊に入れるんだよ!!」
どうやったらと言われても...
銀「太刀筋や動きがどうとか言ってたぜ」
「なるほど...太刀筋や動きか...」
皆が入隊したい頭領の隊にいきなり所属してしまい、なんだか申し訳ないなぁ...
私の実力なんてとてもちっぽけなもので
銀時には負けてしまったし、松陽と手合わせをしてもまだ一本も勝点をとれていないのだから...
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透明哀歌 - この小説、本当に大好きです!更新頑張ってください!! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:外夢 | 作成日時:2019年3月27日 19時