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二百四 ページ42

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『んっ...ぅ...』



どうしてだろう
優しく触れているだけなのにドキドキする



『ん...んー...!!』



長い接吻で思うように呼吸ができず
少しずつ苦しくなっていく


私は晋助の着物の袖を引っ張り合図を送った









程なくして
私の唇と晋助唇が離れた



『はぁ...はぁ...』



一気に酸素が私の肺を満たし
少し噎せ返ってしまいそうになった



高「大丈夫か」



うぅ...


顔...近い...


ドクンドクンと強く脈打つ私の心臓の音が2人に聞こえちゃう...
すると暫く何も考えられず放心状態の私の姿を見て晋助は妖艶な笑みを浮かべた



高「どうした、顔が真っ赤だぜ」


『きゅ...急だったからぁ...』



晋助はフラフラしている私の体を支えようと腕を掴み、抱き寄せようとすると



銀「テ...テメェ!!何やってやがる!!」



銀時がそれを阻止しに
私達の間を割って入ってきた



高「なんだ、羨ましいのか」


銀「あたりめーだろ!!」



銀時はギロっと私の方を向くと
強く肩を掴み



銀(あまり俺を妬かせんじゃねェぞコノヤロー...)



『んっ』



強引に接吻をされた









銀時の接吻はあまりにも長く
やめてと合図を送ってもなかなかやめてくれない



『苦しいっ...!!』



私は苦しさに耐えきれず銀時を押し退けてしまった



『あっ...ごめん...』


銀「いや...悪かった...」



ワサワサと雑だったけど銀時は優しく私の頭を撫でる
ふと銀時と目が合うと少し寂しそうな顔をしていた



銀「なんか...本当に似てるよな...」


『え?』


銀「いや、なんでもねェ」



そう言って立ち上がると銀時は隅に置いておいた荷物の中から毛布を4枚取り出した



銀「ほらよ」


高「ん」


銀「Aもここで寝るだろ」


『うん』



私は銀時から毛布を受け取り、壁に寄りかかった



銀「見張りは俺達でやっから、お前は気にせず寝てろよ」


『うん、なんか任せちゃってごめんね』


高「いいんだ、今の内にゆっくり休んでくれ」


『うん』



優しい家族に見守られながら私は目を瞑った


早く松陽に会いたい...
松陽を助け出す事ができたらまた皆と松下村塾で学びたい


まだまだ色々な事を教わりたい
もっともっと松陽のお話を聞きたい


また5人で暮らしたい









.









銀「寝たか」


高「相当疲れてたみたいだったからな」


銀「Aのためにも早く松陽を助けねェと...」









桂「交代だ」


銀「次は俺が行く」


高「嗚呼」



.

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設定タグ:銀魂 , 松下村塾 , シリアス   
作品ジャンル:アニメ
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透明哀歌 - この小説、本当に大好きです!更新頑張ってください!! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:外夢 | 作成日時:2019年3月27日 19時

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