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百六十八 ページ5

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季節は冬真っ只中
毎日雪が降り、辺りをどんどん白く染めていく


そんなある日
久しぶりにお天道様が鉛色の空から顔を出した



松「今日はいい天気ですね〜」



お天道様の光で白銀の雪がキラキラと輝く
私達は久しぶりにみた晴天の空をずっと眺めている



松「皆さん、少し町へ行きませんか」


桂「用事があるんですか?」


松「ええ、散歩がてら町へ行って私とAの着物と羽織を買い直そうと思って」



あの後
結局着物や羽織についた血は洗ってもとれず、着れなくなってしまった...



『松陽、私の着物はいいよ、まだ一着あるから』


松「一着では足りませんよ」


『でもあれは私が悪いから...』


松「そんな事ありません、大丈夫ですよ」



松陽は優しく私の頭を撫でた



松「銀時と晋助も呼んで皆で行きましょう」



私と小太郎は松陽の後に続いて銀時と晋助のいる道場へ向かう









道場



松「銀時、晋助」



しーん...


松陽は2人を呼ぶが返事が無かった



松「おかしいですね...確か道場にいたと思ったのですが...」



松陽が道場へ一歩足を踏み出した
その刹那...



銀「覚悟ォォォ!!」



銀時が急に松陽に竹刀を振りかざしてきた
松陽は咄嗟に私の刀を取って銀時の振りかざした竹刀を受け止める



銀「マジかっ!?」


松「銀時、君が不意をつこうなんて100年早いですよ」



松陽は逃げようとする銀時の首根っこを掴むと、銀時の頭に拳骨を落とした



銀「痛ェ...!!」


松「まったく...これが私で良かったですよ、もしAか小太郎だったら怪我をしていたかもしれないんですよ?」


高「だからやめろって言ったんだ」


銀「驚かそうとしただけじゃねーか!!」



驚かそうもなにも
怪我をさせてしまったら元も子もないよ...



松「Aすみません、ちょうどいい所にあったのでつい使ってしまいました」


『うん』



私は松陽から刀を返してもらう



高「それより先生、なんで俺等を探してたんだ?」


松「せっかく晴れたので皆でお散歩がてら町へ買い物に行こうと思いまして」


桂「銀時と高杉も一緒に行こう!!」



小太郎は二人の手を握る



高「先生、俺は行く」


桂「銀時は?」


銀「えーめんどくせェ...」



銀時は小太郎の手を離して鼻をほじりだした
面倒くさがり屋だから行きたくないのか



松「そうですか...では、銀時を置いて行きましょう」



私達は銀時を塾へ置いて町へ出かける









銀「え、マジで置いてくの!?」


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設定タグ:銀魂 , 松下村塾 , シリアス   
作品ジャンル:アニメ
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透明哀歌 - この小説、本当に大好きです!更新頑張ってください!! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:外夢 | 作成日時:2019年3月27日 19時

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