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百九十七 ページ35

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『じゃあ今夜...』


『皆、くれぐれも気をつけて...』


涼「Aちゃん達もね」



女の子達は私の元へ来ると思いきり抱きしめてくれた


皆心配してくれてるんだよね...
これ以上皆に心配をかけさせない為にも頑張らないと


私は自分よりも背丈の高い女の子達の頭を撫でた



桂「皆、夜までまだ時間がある、それまで仮拠点の付近で待機してくれ」


『一旦解散』



会議を終了させ
私達も仮拠点の近くで夜が来るまで待機する









私は改めて気を落ち着かせるために
仮拠点から少し離れた丘の上まで着た


薄明までこの丘にいよう


私は近くにあった木の幹に寄りかかってボーッとする事にした


すると



銀「おいA」


『なに?』



銀時が来たと思えば急に私に頭を突き出してきた


え、どういうこと?
銀時も頭を撫でてほしいのかな


私は銀時の頭を撫でる



『えっと...よしよし...』



これでいいのかな...


よくわからなかったので私は銀時の頭から手を離した



銀「なんか...」


銀「ちっせェ松陽みたいだな」



なんだそれは



『失礼だね』



周りの皆と比べて背が低いのは認めるよ
でも小さくても松陽みたいだって言われたのはちょっと嬉しいかも...



銀「良いじゃねーか、小さい松陽で」


銀「それに雰囲気が松陽に似てるからよ...」



私の雰囲気が松陽に似てる...?



銀「お前も松陽も...たまに壊れちまうんじゃないかって思う時があるんだよ...」



壊れてしまう...


私は松陽の空虚な瞳を見て
これほどまでに儚げな人はいるだろうかと思った事ならあるけれど



『銀時は心配なんだね』


銀「今はお前が消えちまいそうで恐ェんだ」



私は銀時が弱音を吐いてしまうくらい
心配をかけさせてしまっていたのか...



銀「お前を見失ったらお前はそのままどこかへ行っちまいそうなんだよ...」


銀「だからせめて...俺の手の届く範囲にいてくれ...」


『うん』



皆にも私の手の届く範囲にいてもらわないと
いざって時に助けられないからね









『陽が沈んできたね』


銀「調子はどうだ」


『悪くはないよ』



具合は悪くないし体調も至って普通
もちろん心構えももうできてる



『あとは夜を待つのみ』



私は強く手をにぎりしめた



銀「なんか起きてもお前は俺が守ってやっから」


『寧ろ私に護らせてよ』


銀「じゃあ俺がお前を護るからお前は俺を護れ」


『良いよ』



薄明


私達は互いを護り、互いで皆を護ると決めた


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設定タグ:銀魂 , 松下村塾 , シリアス   
作品ジャンル:アニメ
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透明哀歌 - この小説、本当に大好きです!更新頑張ってください!! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:外夢 | 作成日時:2019年3月27日 19時

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