百九十三 ページ31
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「A」
『どうしたの?』
「血が...」
『あぁこれ...大丈夫だよ、それよりお願いがあるんだけど...』
『街で一番の物知りって誰かわかる?』
「それなら俺の爺ちゃんが何でも知ってるよ」
『銀時達が戻ってきたら落ち着きたいから此処を少し離れるって伝えて』
「うん、わかった」
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『ねぇ銀時』
銀「何だよ」
『あっやっぱりなんでもない...』
銀「?」
『少しひとりにさせて』
銀「おう」
『ルル、ルルどこ』
ルル{ここだよ}
『例の話なんだけど...』
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『銀時と晋助と小太郎が塾の皆を呼びに行っている時と』
『仮拠点で銀時と離れてひとりになった時だよ』
私は正直に言った
ここで嘘をついても仕方ないからね
銀「お前...またひとりで...」
『ごめんね...でも確信をもって皆に伝えたかったから』
それに私ひとりじゃここまで調べられなかったからそろそろ来ると思うんだけど...
ルル「ニャ〜」
銀「ルル!?何で...」
『ルルにも手伝ってもらったの』
私達じゃ怪しまれる事も猫なら怪しまれないからね
こうでもしないと一から手探りで探さないといけないから...
『これから私達は幕府軍を倒して松陽を奪還するために攘夷志士となる』
『それはこの国を敵に回すと言っても過言ではない...』
『その際、私達は各地に潜む倒幕派を引き連れ一大勢力を作る』
攘夷戦争に敗れても未だに攘夷志士や攘夷浪士がいるという事は...
まだ幕府や天人を討とうと抗っている者がいるという事
桂「幕府軍を討つためにはそれ相応の人員が必要だぞ...?」
『彼等は幕府軍を討つために人員を増やす必要がある』
『そこで私達と彼等の利害が一致する』
『彼等は幕府軍を討つためにひとりでも多くの人員が必要』
『私達は師を取り戻すために幕府軍を討つ必要がある...』
どちらにせよ双方の目的はただひとつ
幕府軍及び幕府を討つ事...
これを理由に動けば攘夷志士の集団に加わる事ができるはず...
例え一員となれなくても他の攘夷志士に声をかければ良いし私達がそう名乗れば良い
高「なるほど...」
銀「互いに互いを利用できるな」
『私は使える手があるのならどんな手でも使う』
例えこの身を犠牲にしようとも...
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透明哀歌 - この小説、本当に大好きです!更新頑張ってください!! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:外夢 | 作成日時:2019年3月27日 19時