【銀魂】修羅に生きる半妖少女5 ～憂愁～ (ページ29)

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百九十一ページ29

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『行くよ』

銀「は...?」

私は狼達を蹴散らし、銀時と晋助の手を掴み、雪上を一部氷に変えてその上を

銀「おいおいマジかァァァ!!」

3人で滑って下山する

銀「狼に立ち向かうんじゃなかったのかよォォォ!!」

高「うるせェぞ銀時!!」

『こういう時は逃げるが勝ちなの!!』

闇雲に立ち向かって銀時や晋助に怪我でもさせたら大変だもん
それにあの数は流石にひとりでも3人でも相手にできない

『下界に降りるまで...いや、麓まで滑って行こう!!』

銀「嘘だろォォォ!!」

猛スピードで下山する私達
その様子を後ろで見ている狼の群れ

銀時は終始悲鳴を上げていた

麓

銀「酷い目にあったぜ...」

『だからついて来ないでって言ったのに...』

高「俺は楽しかったけどな」

あんな長い滑り台は生まれて初めてだよ
狼の群れに遭遇したけれど無事に武器を取ってこれたし妖にも絡まれなかったし...

これは奇跡だ...

『仮拠点まであと少しだね』

高「夜明けまでには向こうに戻れそうだな」

銀「行くかぁ」

私達は気を取り直し、走って仮拠点まで戻った

仮拠点

『小太郎ー!!』

私は遠くから大きな声で小太郎を呼んだ
すると小太郎が私の声に気がついて駆け寄って来てくれた

桂「3人共、よく戻ってきた」

『ただいま!!』

小太郎は私達を思い切り抱きしめる

銀「ヅラ見ろよ」

銀時は持ってきた武器を小太郎に見せた

桂「武器を取りに雪山まで行ったのか」

『今私達に必要な物でしょ?』

桂「確かにそうだな」

『人数分以上はある、これでやっと作戦が実行できるよ』

まずは皆が起きて
朝餉を食べ終えてから短い会合を開こう

そして

私は皆を焚き火の近くに集め、大量の武器を見せた

「たった一夜で...」

皆は驚いている
それもそのはず、お金すら持っていない子供が一夜で大量の武器を集める事など到底できるはずがないからだ

『どれも同じ物ではないから自分に合った物を選んで』

皆には悪いけど武器の入手経路は黙っておくことにした
そして皆は私を怪しむどころか私を信用してくれている

なんか申し訳ない...

『作戦は今夜実行する、もう後戻りはできないよ』

私の言葉に皆が頷いた
あの3人もそうだけど本当はこんな危険な事をさせたくない...

桂「A、作戦の事について少し話し合おう」

『うん』

罪悪感を胸に抱えながら私は小太郎と一緒に皆の元を離れる

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