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百六十六 ページ3

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『松陽...羽織が...』


松「羽織よりもAの方が大切なので、気にしないでください」



松陽は私を安心させるようにニッコリと笑ってくれた


すると



銀「松陽持ってきたぞ!!」


高「本当に血塗れじゃねーか...」


桂「先生!!Aは大丈夫なんですか!?」



銀時が晋助と小太郎を連れて戻ってきた
松陽はタオルを一枚水で濡らし、私の手や口についた血を拭き取る



松「銀時、Aを布団へ運んでください」


銀「嗚呼!!」


松「晋助と小太郎はお掃除を手伝ってもらえますか」


高桂「「はい!!」」


『皆...ごめんなさい...』



銀時は私を横抱きにして部屋まで運ぶ
私最近どうしちゃったんだろう
吐血して苦しいのに何処も痛くないよ...


銀時はゆっくりと私を布団の上に寝かせる



『銀時ありがとう』


銀「いつからだ」


『えっ...』


銀「いつから血を吐くようになった...」



いつからだろう...
咳をし始めたのが半年くらい前だから



『3ヶ月か4ヶ月前から...』


銀「何で言わなかった」


『そこまで頻繁じゃなかったから...』



言う必要はないと思って言わなかったけど...
やっぱり些細なことでも言った方が皆が慌てずにすむよね



松「銀時、あまりAを責めないでください」


松「一度だけ吐血をしているAを見たのですが大丈夫そうだったのであまり警戒していなかった私が悪いんです...」



違うよ



『松陽のせいじゃない...』



ずっとこの事を隠してた私が悪いんだ


でもあんな酷い姿...
誰にも見せたくなかった..


私の身体はおかしいから
変な気を使わせちゃうから...



松「A、暗い気持ちになってはいけません」


松「暗い気持ちになってしまうと治るものも治らなくなってしまいますよ」



松陽...なんで松陽はいつも笑顔なの...?


私達を心配させないため...?
それとも私達を暗い気持ちにさせないため...?



松「こんな時くらい素直になってください」


松「誰も迷惑だなんて思っていませんから」



松陽は優しく私を抱きしめてくれた



『ん...そうだね』



私も松陽みたいにいつも笑顔で強い人間になりたいなぁ



松「また暫く安静ですね」


『いつまで?』


松「とりあえず一週間様子を見ましょうか」


『うん』


松「大丈夫、絶対に良くなりますから」


『うんっ!!』



私は松陽に思いきり抱きついた


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設定タグ:銀魂 , 松下村塾 , シリアス   
作品ジャンル:アニメ
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透明哀歌 - この小説、本当に大好きです!更新頑張ってください!! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:外夢 | 作成日時:2019年3月27日 19時

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