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百六十三 ページ48

翌日


私は眩しい朝日で目を覚ました



『あっ...』



昨日、急に力の抜けた私の身体は
もうすっかり動かせるようになった


手も、足も、首も...
本当に動かせなかったのが不思議なくらい...


体を起こし、辺りを見渡すと皆が私の周りで眠っていた
寒い時期なのに毛布一枚しか身体にかけていない...



『心配してくれるのは嬉しいけど皆風邪引いちゃうよ』



皆の優しさに朝から心がポカポカした
すると銀時が珍しく皆よりも早く起きる



銀「んっ...」


『銀時おはよ』


銀「お前っ!!」



私の声を聞いて驚いた銀時は私を力強く抱きしめた



銀「嗚呼良かった...」


『心配かけてごめんね』


銀「俺はAが無事ならそれでいいんだ...」



私だって皆には病気もなく怪我もなくずっと無事でいてほしいよ


でも私はよく体調を崩してしまうから...
たくさん心配かけちゃうから...



銀「おい松陽、高杉、ヅラー!!起きろー!!」



銀時は私から離れると眠っている3人を叩き起した



松「A!!心配したんですよ!!」


『ごめんね松陽、晋助も小太郎もごめんね』


桂「いや、Aが元気なら良いんだ」


高「Aにはずっと明るくいてもらわねーとな」


松「そうですよ!!Aは私達の天使ですから!!」



皆に心配をかけたのに
皆は私が元気でいてくれるならそれで良いと言ってくれた


私は本当に良い家族に出会えた
私は本当に幸せ者だなぁ



松「ですが少し不安なのでまた暫く静養してくださいね」


『うん』



流石に動かない方が吉だって事は私でもわかる
特に怠さがあるわけでも体調が悪いわけでもない
でも身体の何処かが悲鳴をあげている



松「私達も極力Aの様子を見に来るので無理はしないでください」


『ありがとう』



ここ数ヶ月、私の身体に異変が起こりすぎて私自身も原因が何なのか分からない
暫く静養して早く原因を見つけなければ対処も何もする事ができないから


また突然身体に力が入らなくなるような事があれば...
あの場に誰か居なかったらと考えると凄く怖い...



松「A...そんな不安そうな顔をしないでください」


銀「お前をひとりになんてしねェから」


『うん』


.

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設定タグ:銀魂 , 松下村塾 , シリアス   
作品ジャンル:アニメ
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いさや(プロフ) - ズラ子で将来起こる事件を思い出した笑笑 (2019年5月14日 14時) (レス) id: f5bbffc2cf (このIDを非表示/違反報告)
銀時と土方 - とても面白いので何回も読み返してます!更新頑張ってください (2019年3月14日 17時) (レス) id: 27f1b17986 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:外夢 | 作成日時:2019年3月4日 17時

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