百六十 ページ45
落葉樹が葉を落とし、雪囲いの準備を終え
あとは雪が降るのを待つだけとなった
数ヶ月前とは気温も景色もガラリと変わり、早くももう冬が来てしまう
それは私にとってあっという間だった
忙しなくすぎていく季節と時間に私の体はついていけなくなる事がよくある
だから季節の変わり目は必ず体調を崩してしまうのだろう
私は今、自室で静養中だ
松「A、庭先に置いてある道具を倉庫に撤去し忘れたので手伝ってもらえますか」
『うん、良いよ』
今日は朝から体調が良いので
本に栞を挟んでから松陽の元へ行った
松「静養中なのにすみません...」
『大丈夫だよ、今日はいつもより調子が良いの』
私達は大きな桶や植木鉢を倉庫に入れ
これからの季節に必要な火鉢や木鋤を出した
松「後は私が運ぶので大丈夫ですよ、手伝ってくれてありがとうございます」
『お安い御用だよ』
私は着物に付いた埃を払って自室へ戻った
部屋へ入り、私の布団が不自然に膨らんでいたので布団を捲ってみると
『ルル〜ここにいたんだね』
ルル{Aの居た所、少し暖かいから}
『ルルは暖かい所が好きだもんね』
ルル{猫は誰でも好きだよ、それとやっぱり銀時の方が暖かい}
嗚呼、最近ルルの姿を見ないと思ったら銀時の所にいたんだね
良いな〜毎日ルルをモフモフし放題じゃん
『ねぇルル、私も布団に入れてよ』
ルル{良いよ}
私が布団の中に入ると退いていたルルが私のお腹の上に乗ってくれた
これでたくさんモフれる!!
『ルルは暖かくてモフモフだね〜』
ルル{Aはちょっと冷たい}
そんな他愛のない話をしていると
銀時達が道場から帰ってきた
銀「Aー生きてっかー」
『ほら、ルルの大好きな銀時が帰って来たよ』
ルル{稽古終わりの銀時は汗臭いから近寄りたくない}
『ちょっルル!!』
銀「お前等何話してんだよ」
『ん?何でもないよ』
ルル「ニャ〜」
本当は色々言われてたけど
言うのは...ちょっと控えておこう...
銀「体調はどうだ」
『明後日には完全復活できるかも』
銀「じゃあ明後日手合わせな」
『銀時は手合わせの事になると真剣だね』
銀「当たり前だろ?俺は早くAを超えてェんだ」
『銀時らしいね』
私を超えたい...か
銀時はもう私を超えてると思うんだけどな
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いさや(プロフ) - ズラ子で将来起こる事件を思い出した笑笑 (2019年5月14日 14時) (
レス) id: f5bbffc2cf (このIDを非表示/違反報告)
銀時と土方 - とても面白いので何回も読み返してます!更新頑張ってください (2019年3月14日 17時) (レス) id: 27f1b17986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：外夢 | 作成日時：2019年3月4日 17時
