百四十三 ページ28
程なくして
松「銀時、A、そろそろ行きますよ!!」
銀「嗚呼」
楽しい時間はあっという間に過ぎ、もう塾へ戻る時間になっていた
銀時は渚まで戻ると抱き上げていた私を浜に下ろす
銀「歩けるか」
『うん!!ありがとう銀時、重くなかった?』
銀「いや寧ろ軽い、ちゃんと飯...食ってるんだよなぁこれでも」
私燃費悪いからなぁ
これでもいっぱい食べてるんだけど...
銀「向こう行くか」
『うん』
私は銀時と手を繋いで皆の所へ走った
銀「それにしても人増えたな」
銀時は松陽の周りにいる子達を見てそう言った
銀「最初は俺と松陽だけだったのに」
『最初ってどのくらい前なの?』
銀「忘れた、でも俺が松陽と出会う前から松下村塾はあったらしい」
『そうなんだ』
いつかはわからないけどこの塾はずっと前からあったんだね
銀「あん時と比べると本当に賑やかになったもんだなァ...」
銀「松陽が半妖を誘拐してきた時は驚いたぜ」
『それ私の事でしょ』
銀「今はもう立派な人間になっちまったけどよォ...あの頃の無知でツンツンしたAも良かったな」
あの時と比べれば結構丸くなった方だよね
それは私が一番自覚してるよ
銀「あと、いきなり道場破りに来る金持ちのボンボンと握るためだけに意味もなくおにぎりを握る変な奴も入ってよォ」
高「おい貶してんのか」
桂「おにぎりは握るためにあるんだ!!」
銀「いや食うためにあるだろ普通!!」
握るだけって言っても
小太郎のおにぎりが本当に美味しかった事はずっと覚えてる
『でも賑やかになったのはいい事だよ!!』
銀「松下村塾には問題児が4人いるけどな、類は友を呼ぶってか?」
高桂「「一緒にすんな」」
『一番の問題児は銀時じゃない?』
私がそう言うと晋助と小太郎は頷いた
銀「まあ...そうかもな」
銀時が素直に認めた、珍しい...
『ケホッケホッ...』
高「大丈夫か」
『うん、ちょっとむせただけだよ』
銀「つって、我慢してる事多いんだよな」
そう言って銀時は私の顔色を伺った
銀「少し疲れてんだろ?ほら、おんぶしてやるから」
『あ、うん』
私は銀時に負ぶさった
私もかなり問題児...
いや、甘えん坊って言った方が合ってる気がする
『銀時、疲れたら私歩くから』
銀「俺ァ疲れねーから」
強がりは銀時も一緒じゃん
私は温かい銀時の背中に顔を埋めた
.
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いさや(プロフ) - ズラ子で将来起こる事件を思い出した笑笑 (2019年5月14日 14時) (レス) id: f5bbffc2cf (このIDを非表示/違反報告)
銀時と土方 - とても面白いので何回も読み返してます!更新頑張ってください (2019年3月14日 17時) (レス) id: 27f1b17986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:外夢 | 作成日時:2019年3月4日 17時