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七海「私は、貴方にはついていけない。」


『…七海君、』


七海「虎杖君を、返しなさい」


『…なんで?』


七海「私は、彼が苦しんでいるのを理解してあげられなかった。だから、次は」


『七海君ってさ、大人なのに、大人じゃない時あるよな。
今もそう。まるで、虎杖君の全てを知っているような。
…なあ、七海君。なんで?なんで、次があると思ってるの』


七海「っ、!」


『次こそはちゃんとやります。次こそは。次は、次は。
って、なんで人間は2度目があると思ってるの?
2度目なんてないんだよ。輪を乱すなよ。
あー、イライラする。』


七海「遅咲さん!!」


『いいか、よくきけ。
人の心はな、スマートフォンのひび割れみたく、何度も直せるものじゃないんだよ。そう、それはまるで、ガラスを割って、それを接着剤で無理やりくっつけた。そのガラスは元のガラスに戻った?いいや。戻らないね。痕が残るね。そう、蜘蛛の巣のような痕が。
次は大事にするから。と言っても、また治るからいいや。と心のどこかで思ってるんだよ、お前らみたいな他者を虐げて笑ってる奴らはな!!』


七海「…っ、」


『七海君、君だけは違うと思っていたのに。
きみだけは!!!違うと!!!!!だからっ!!
…ああ、まずい、これは死ぬな』


眉間を押さえながら七海から視線を逸らし、見つめていたのは、生徒3人が入っている少年院。


七海「行かないでください。
まずは、私を」


『…なに、そんなに死にたいの』


七海「貴方をここから逃すわけには行きません。
遅咲A。貴方をここで祓います」


『大人がそんな言葉を使うなよ。
…相手してやって。ああ、刀は借りるよ』


大きな手は一度消え、また現れた時には刀を持って現れた。

グーパーと何度か握って開いてと繰り返すと、拳を構え、戦闘態勢に入った。


七海「遅咲っ!!私は貴方を!!」


『伊地知。頼んだよ』


手にキスを落とすと、遅咲は悲しそうに笑った後目を細めた後、一瞬で消えた。


七海「…なんと、言った?」


いま、彼女はなんと言ってキスをした?


「な、ななみ、な、ななななみ、さ、さああああん」



ーーあ、七海さん。お疲れ様です。
ええ、また振られました。
でも、次こそは!



ーーー七海さん!!聞いてください!やっと、少しだけ心を開いてくれたんです!!やっと、次は、どこかお出かけに誘おうかと思ってまして…ははっ、お恥ずかしい。


七海「…伊地知、君…?」

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きょちゃちゃ - とても面白いです!作品を読んでるとき、泣きました(´;ω;`)悲しくて、面白い、とてもいい作品です!(←何様だ!?)更新楽しみにまってます! (2022年12月11日 2時) (レス) @page46 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます!!! (2022年10月16日 1時) (レス) @page45 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
苛立ち。 - ゆ な 、さん» ありがとうございます!!!!!頑張ります!!!! (2022年5月20日 19時) (レス) id: 6fb0004a21 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な 、 - コメント失礼します。主様のこのお話、とても好きです!無理せず、更新を更新を頑張ってください!楽しみにしています。上から目線になってしまいすみません汗 (2022年5月15日 19時) (レス) id: 1db18cce8e (このIDを非表示/違反報告)
苛立ち。 - お返事が遅くなり大変申し訳ありません。承知いたしました。お時間かかると思います、お待ちいただきますようお願いいたします。 (2022年5月2日 23時) (レス) id: 1ab4fe7aff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:苛立ち。 | 作成日時:2022年3月22日 6時

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