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Side GREEN
「お薬しよっか〜」
胸ポケットからスマホを取り出して、他の部屋にいる職員に連絡しつつ、ほっくんには吸入薬を吸わせる。
「やぁ、…っ、げほっ!……こんこんっ、ヒュッ」
ポロポロ泣きながら苦しむ北斗くん。
辛そうでこっちまで苦しくなってしまう。
「…しんちゃんせんせ、……んぅ、」
ちょっと落ち着いてきた頃には、
可愛いおめめはとろんとろん。
喘息も軽い発作で済んだし、熱も測ったら37度代だからそんなに問題ないだろう。
職員の先生が敷いてくれた布団の上で、
ほっくんを抱っこして、背中を優しくさすった。
………まだ横になると苦しいかな…
呼吸は落ち着いたものの、小さな体を大きく上下させているから、暫くそのままこの体制でいることにした。
「ケホッ、ケホッ………んん、」
「よしよし、寝ちゃっていいよ」
かけていた音楽のボリュームを下げて、待つこと数分。
「……可愛いなぁ、笑」
布団に寝かせても寝息が変わらなかったのでもう喘息は大丈夫かな、
拳をギューと握っているのをツンツンしながら、
俺も隣で横になった。
「……パパ早く迎えに来るといいね…」
病気のときに親がいないと心細いだろう。
ほっくんはここを何度も利用しているし、喘息も軽くない。
朝のわがままだって、体はしんどいし、幼稚園には行けないし、小さなほっくんなりの抵抗だもんな。
だけど、ここにいる間は、少しでも安心して眠れていたらな、とそう思った。
Fin
_____________________
リクエストは病児保育…では無かったのですが、
先生とつきっきりで!ということだったので
こんな感じにさせてもらいました(^^)
タイトルもいつも病名にさせていただいているのですが、【喘息】だと他と被るので、これで区別させてもらいます!
いつもご愛読ありがとうございます!
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2021/02/15
Twitter@ah_chan0618
あーちゃん
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作者名:あーちゃん | 作成日時:2020年9月3日 21時