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Side YELLOW
慎太郎がおもちゃをシャラシャラ言わせているのを見ながら、ふにゃり、と笑う北斗。
「寝起きなのにほんと機嫌いいな？」
俺はそのすきにオムツの交換と
着替えを済ませる。
「俺に似たんだって絶対！」
「なわけねぇだろ！笑
慎太郎はいっつも泣きべそかいてたっての、笑」
4つも違えば慎太郎が生まれたときのことは覚えているし、慎太郎は甘えん坊で泣き虫でやんちゃだった。
「じゃあ行きますか！」
それが今や運転手だもんな。
後部座席のベビーシートに北斗を乗せて、
……トランクに沢山の入院用具を乗せて、
慎太郎はハンドルを握った。
「北斗、公園 気持ちいねぇ？」
慎太郎が近くの駐車場に車を停めてくれている間に、しばし二人だけでお散歩。
抱っこ紐で抱えた北斗の顔を覗き込む。
苦しくなっていないか心配だっただけど、
今日は調子が良さそうで、
数日後に手術を受けるだなんて思わない。
「んぅーっ」
青空を見上げて、眩しそうに顔を歪めた北斗。
そんな顔も可愛らしくて笑ってしまう。
絶対に失いたくない。
「つーか、おもっ！北斗おっきくなったな、笑」
抱っこ紐の上からトントンと優しく背中を叩く。
きゃはっ と笑う北斗。
親ばかだと思うけどうちの子がいっちばん可愛い。
「手術終わってまたここに来る頃にはもっと重いんだろうな〜もう1歳になるもんな」
「何当たり前なこと言ってんの、笑笑」
慎太郎がやってきて、そう笑う。
「当たり前であって欲しいよ。
歳を重ねるって、…奇跡的なことだから」
池の親子鳥が列をなして泳いでいく。
「北斗なら絶対大丈夫だよ。
根拠なんてなんにもないけど、でも大丈夫」
慎太郎がそう言うと、
確かにそんな気がしてくる。
「…俺も、北斗のこと、信じてるよ」
頑張ってる北斗に頑張れなんて言えないけど、
北斗の無事を誰より信じてるから。
To be continued.
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更新おまたせしており申し訳ございません( ; ; )
生配信に感化されて途中ですが更新してしまいました！笑笑
完結まで暫しお待ちください。
2020/12/09
あーちゃん
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2020年9月3日 21時
