油断大敵《リク》 ページ8
side RED
｢えっ？ほんと？！良かったじゃん〜｣
慎太郎の声が廊下に響いた。
｢どうしたの｣
メイクをしながら、高地がそちらを向いた。
｢北斗、2日前の検診も輸血無しでパスしたんだってよ｣
慎太郎は笑ってそう言った。
隣の北斗は照れくさそうに、声がでけぇよなんて突っ込んでる。
最近、調子が良い北斗。
なんてったって3度も検診をパスし続けてる。
どうやら移植後の細胞は北斗の体に優しかったらしい。
…………今のところ。
少し心配しつつも、雑誌の撮影はめちゃくちゃ楽しくて、そんなこともすっかり忘れてふざけあっていた。
お疲れーって言いながら楽屋に戻る。
｢あれ、北斗、仕事？｣
そそくさと帰ろうとする北斗に、樹が話しかけた。
｢明日が東海ウォーカーの撮影なんだけど、
今日は午後休みだし、実家に帰ろうと思って｣
｢そっか。お母さんたちによろしくな｣
北斗を見送って手を振る。
おう、と返事をする北斗の顔色は本当に良い。
｢北斗、最近、体調良さそうだけど、
仕事も頑張ってるよな。
次のドラマの話、受けるつもりかな｣
｢えっ？そうなの？
てか、何で大我知ってんの？(笑)｣
高地が笑う。樹もニヤニヤしてる。
｢いやっ、別に！
…俺の知ってるディレクターさんが、北斗のこと凄い評価してくれてて、
たまたま今配役されてる役者さんがダメになったとかなんとかで、急に代役を探してるんだって。
それでトントン拍子に話が進んでるらしいんだ。｣
なーんて、ちょっと、顔赤いの(笑)
大我はお父さんのこともあって、芸能界で顔が広いし、外部舞台での繋がりも大きいから納得。
｢じゃあご両親にその報告か〜
分かりやすいな、北斗(笑)｣
樹の言う通り、俺らより先に家族なのも彼らしい。
｢…慎太郎、どーした？｣
｢いや、…何か、ちょっと、心配になっちゃった｣
俺が声をかけると、少し笑って眉間に皺を寄せた。
｢AHAHA〜！
さっきまで検査結果聞いて喜んでたくせに(笑)
だーいじょうぶだよ、何かあったら支えてやろう｣
慎太郎はそうだなって笑って、
その日はみんなどこかニヤつきながら帰路に着いた。
体調が良いことはもちろん、
素直に北斗の実力が認められて嬉しかった。
そのあと、どうなるかも知らずに。
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あーちゃん(プロフ) - Sakuさん» お楽しみいただけて何よりです〜こちらこそ、ありがとうございます！LOCKLOCK続編もお楽しみに〜 (2019年10月13日 23時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
Saku(プロフ) - BLACK読ませていただきました！最高でした！ありがとうございます またたまにある黒田先生との絡み楽しみにしてますね笑 これからも無理なく更新頑張ってください！ (2019年10月13日 17時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - ななさん» ありがとうございます〜♪はい！是非ともパート3でも遊びに来てください！嬉しいですー！頑張ります(^^) (2019年10月12日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました。辛くて切ない中にも、みんなの優しさやあたたかさを感じられてとても素敵なお話でした。移行先でもあーちゃんさんの小説を読めるのを楽しみにしております。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: e1e336f268 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - くりさん» ありがとうございます〜！けっこう難しかったですが、私も楽しみながら書かせてもらいました！またお願いします〜 (2019年10月8日 6時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年9月20日 12時
