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Side YELLOW
「せーのっ！」
と、誰かが一緒にやるわけではないのに北斗はその合図を自分でしてから、
ぷぅ〜と頬を膨らませて息を吐いた。
ジェシーも俺も、少し戸惑う。
全然上がってない。
「ぷはぁっ、はぁ、死ぬかと思った、ゲホゲホッ！」
「大丈夫？もっかい心音聞かせて」
黒田先生は、そのまま咳を続ける北斗に聴診器をあてて、吸ってー吐いてーと深呼吸をさせた。
呼吸が落ち着いたころに聴診器を外して、終わり。と呟きながら、カルテに何かを記入した。
「大丈夫ですよ、心配しなくて。静岡の時より肺活量増えてますから」
黒田先生は穏やかな顔で俺とジェシーに告げた。
よほど俺たちは不安顔だったらしい。
「…ジェシーやってみてよ(笑)」
北斗はいたずらを思いついたような顔で言った。
「コーチのほうが少なそうだから(笑)」
「酷くねぇか！？俺だってボイパやってるから結構得意よ？」
「AHAHAHAHA」
北斗に言われてムキになった俺もジェシーに続いてやってみる。
「うわぁ、これ案外きつい」
結果としては、俺もジェシーもそんなに変わらず、北斗はその約3分の２といったところか。
「まぁでも、静岡では成人男性の平均から半分ぐらいだって言ってたよ」
北斗はけろっとした顔で、いや、むしろ少し嬉しそうに答えた。
「そうだね、その平均にはもうちょっと満たないけど…普段スポーツをしてない男性ぐらいの感じかな。日常生活には問題ない範囲。
ふふふ、やっぱり、あんなに激しく踊って歌うんだから、二人とも体力あるんだね〜」
先生はニコニコと笑う。
「…まだ、北斗には早いですか…？」
ジェシーが尋ねた。うちのシンボルで責任感も強いから、仕事の話はやはり船頭となってくれる。
樹とは違う天才的な部分で俺らをまとめてくれる。…なーんて誉めると調子に乗るだろうけど。
「じゃあ、その話をしよう。まずは、これから、どこまでにどのくらいになっていたいのか。目標を決めよう」
先生はカレンダーを出してくれた。俺たちが見つめる先は一つ。
「俺たちの結成日、5月1日のCDデビューです。それしか考えてないです」
これまで静岡でリハビリをしながら何度も確かめてきたその日を指さして北斗は力強く答えた。
「そのためには4月の上旬には東京に戻りたいって言ってたのは聞いてるよ。
…具体的にどんな準備をするの？」
先生が問う。
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あーちゃん(プロフ) - Sakuさん» お楽しみいただけて何よりです〜こちらこそ、ありがとうございます！LOCKLOCK続編もお楽しみに〜 (2019年10月13日 23時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
Saku(プロフ) - BLACK読ませていただきました！最高でした！ありがとうございます またたまにある黒田先生との絡み楽しみにしてますね笑 これからも無理なく更新頑張ってください！ (2019年10月13日 17時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - ななさん» ありがとうございます〜♪はい！是非ともパート3でも遊びに来てください！嬉しいですー！頑張ります(^^) (2019年10月12日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました。辛くて切ない中にも、みんなの優しさやあたたかさを感じられてとても素敵なお話でした。移行先でもあーちゃんさんの小説を読めるのを楽しみにしております。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: e1e336f268 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - くりさん» ありがとうございます〜！けっこう難しかったですが、私も楽しみながら書かせてもらいました！またお願いします〜 (2019年10月8日 6時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年9月20日 12時
