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BLACK《リク》 ページ44

Side YELLOW

北斗が東京に戻ってきた。
引っ越しの最初の日には、お母さんと病院に行って、久しぶりの黒田先生と再会だったらしいけど。

その時は検診とかではなく、ただのご挨拶で終わったから、今日は検診と、これからの治療や仕事の話をしに行く。
仕事の話もあるとなると、俺一人じゃ不安で、ほんとは樹も来てほしかったんだけど(笑)
樹は仕事だったから、ジェシーと2人で付き添うことにした。
北斗もジェシーがいれば大丈夫、みたいに言うから、俺は完全なる運転手。(笑)

「体調はどう?」

後部座席で窓の外を眺めている北斗に、その隣のジェシーが尋ねた。

「うん、元気だよ。…でも何だか落ち着かない。東京の空気、というか。空も見えないし」

「AHAHA!もう10年東京で仕事してるのに(笑)」

ジェシーの笑い声に確かに、なんて笑うバックミラー越しの姿に俺もつられて笑った。




「失礼しまーす」

先に二人を降ろして、車を止めて、後から診察室に入る。

「ジェシー、声デカいよ(笑)全部聞こえてる」

「えーほんと?」なんてその声がでかい。



「ご無沙汰してます。久しぶりに活気が有りますね。」

苦笑い気味の黒田先生に俺も笑って挨拶をして、北斗をジェシーと挟む形で座る。
北斗は採血をしていた。

「俺的には全然久しぶりじゃないんだけどね」

「え?そう?あってたの?」

俺が尋ねると、北斗はくしゃっと笑った。

「静岡にいる間、結構、長電話してたんだもん。テレビ電話とか」

「え、ほんと!?AHAHA―!ラウールが聞いたら悲しむよ?」

レアな北斗のLINE友達らしく、先生も大笑いしてる。



「黒田先生、厳しいんだもん。ちゃんと薬飲んだか、リハビリしたかーストレッチしてるかーって、」

ちぇっ、て顔で北斗は答えながら、捲り上げていた袖を降ろした。

「それは、北斗君が信用無いからでしょ〜
ほんとにこっからが勝負だからね。はい、心音聞くよ〜」

黒田先生、俺らには見せないような表情で、喋り方だって、医者と患者というより、もうお友達状態。
思わず、俺とジェシーは顔を見合わせた



「…呼吸苦しくない?」

「うん、平気…だけど…」

曇った表情の黒田先生に、笑顔だった北斗も声が1トーン落ちる。

「ならいいんだけど。静岡で肺活量測ったでしょ。念のため、今日もやっとこう。
今、聞いた感じだと問題はなさそうだけど」

「しょーがないなぁ」

北斗がごねたところで有無を言わさず、肺活量を図る装置が現れた。

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あーちゃん(プロフ) - Sakuさん» お楽しみいただけて何よりです〜こちらこそ、ありがとうございます!LOCKLOCK続編もお楽しみに〜 (2019年10月13日 23時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
Saku(プロフ) - BLACK読ませていただきました!最高でした!ありがとうございます またたまにある黒田先生との絡み楽しみにしてますね笑 これからも無理なく更新頑張ってください! (2019年10月13日 17時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - ななさん» ありがとうございます〜♪はい!是非ともパート3でも遊びに来てください!嬉しいですー!頑張ります(^^) (2019年10月12日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました。辛くて切ない中にも、みんなの優しさやあたたかさを感じられてとても素敵なお話でした。移行先でもあーちゃんさんの小説を読めるのを楽しみにしております。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: e1e336f268 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - くりさん» ありがとうございます〜!けっこう難しかったですが、私も楽しみながら書かせてもらいました!またお願いします〜 (2019年10月8日 6時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あーちゃん | 作成日時:2019年9月20日 12時

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