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Side GREEN
その日の晩、深夜二時ごろのことだった。
「北斗、なんか様子がおかしいんだけど」
うたた寝してたんだけど、高地がパッと立ち上がって、俺も目が覚めた。
「うわーこっからでも熱、相当有るの分かるね」
眉間にしわを寄せて顔を歪めた北斗は、顔が赤く、大量に汗をかいている。
次第に、北斗は寝苦しそうにもぞもぞ動きだした。
自発呼吸が出来ずに管が入っているし、点滴や心電図も付いてるから心配だ。
「先生、呼んでこようか」
きょもが部屋を出ていく。
見かねたジェシーも、ご両親に連絡をしているらしい。
俺らが来たわけだし今日ぐらいゆっくりしてほしい…と思っていたけど、ダメそうだ。
「ッ、北斗！」
樹の叫び声に中を覗く。
「！？」驚きすぎて、声にならない。
ガタガタと北斗の指先がけいれんしていた。
次第にそれは大きくなっていって、しまいに全身がガタガタとけいれんしていく
気づけば、俺は、開かずの扉を開けて、中に飛び込んだ。
「おい！慎太郎！樹！」
高地はそう叫んでたけど、俺も樹もいてもたってもいられない。
「んー！」
悲痛なうめき声とベッドが大きく音を立てるほどの震えとけいれん。
「北斗！ほくと、ほくと！分かる！？先生すぐ来るから！頑張れ北斗！」
震えている体を抑えつけるように肩を押さえて、もう一方の手で、北斗の手を握る。
これまでとは比べ物にならないほど熱かった。
「先生！助けてくださいッ」
樹が振り返り、俺もやっとその存在に気付いた。
「一旦外へ！」
看護師さんにどいてくれと言わんばかりに押しのけられて、先生が驚いた顔で北斗を見下ろした。
「出よう、大丈夫。信じろ」
一瞬驚いたようだったけど、きょもが震えた声で言ってきて、樹は高地に、俺はきょもに肩を抱かれて、数歩下がる。
北斗のけいれんの振動と、熱の熱さが両手に残っているようで、自分の手もかすかに震えているような気がした。
樹は高地の胸に顔を埋めて、北斗から目をそらしていた。それぐらい痛々しい光景。
「…ほくと、」
ジェシーが祈るように両手の指を組んで、ただただ処置をされながら、苦しそうにもがく北斗の体を見つめた。
原因は熱性けいれん。そもそも拒絶反応による熱を下げるまでには相当な戦いだった。
その後も数時間おきにけいれんを起こす日が数日続いた。
そのたびこちらも冷や汗をかいて、脳の感染症などの別の疑いも浮上して不安な日々が続いた。
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あーちゃん(プロフ) - Sakuさん» お楽しみいただけて何よりです〜こちらこそ、ありがとうございます！LOCKLOCK続編もお楽しみに〜 (2019年10月13日 23時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
Saku(プロフ) - BLACK読ませていただきました！最高でした！ありがとうございます またたまにある黒田先生との絡み楽しみにしてますね笑 これからも無理なく更新頑張ってください！ (2019年10月13日 17時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - ななさん» ありがとうございます〜♪はい！是非ともパート3でも遊びに来てください！嬉しいですー！頑張ります(^^) (2019年10月12日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました。辛くて切ない中にも、みんなの優しさやあたたかさを感じられてとても素敵なお話でした。移行先でもあーちゃんさんの小説を読めるのを楽しみにしております。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: e1e336f268 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - くりさん» ありがとうございます〜！けっこう難しかったですが、私も楽しみながら書かせてもらいました！またお願いします〜 (2019年10月8日 6時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年9月20日 12時
