アルバム《リク》 ページ36
本編の北斗くんが移植に伴う移植前治療の副作用により眠っていた頃のお話です。
時系列お気をつけください
2019/10/07
あーちゃん
Side GREEN
令和最初の師走。
「ちょっと、話があるんだけど。楽屋もどれる？」
年末のラストスパートを駆け抜けていた帝国劇場の楽屋。
昼公演終わりに俺が、しょっぴーたちの楽屋で彼と話していると、ジェシーがわざわざ呼びに来た。
明るかったSnow manの皆からも笑顔が消えた。
「じゃ、しょっぴー、続きはまた！」
「声でか！(笑)」
しょっぴーの耳元で叫ぶと皆少し笑ってくれた。
それでも、ジェシーと俺に向けられた視線はいつもと違うことを背中で感じた。
今回の楽屋割は、ジェシー・きょもペアと他三人だったけど、俺が自分の楽屋にジェシーと向かうと、
もうきょもはそこに座っていて、樹と高地も中に入ってきた俺らを見て複雑そうな顔をする。
「今、北斗のお母さんから連絡があったんだ」
その表情から、良い知らせじゃないことはすぐに読み取れて、言いづらそうにするジェシーの背中にそっと手を当てる。
「移植、厳しそう、なんだって。
けど、強い薬で何とか菌を殺している状態だから、あとは、北斗自身の体力次第、らしい。」
「そんな…こんなに頑張ったのに」
高地がうなだれた。
少しの間だったとはいえ、抗がん剤治療も放射線治療も命がけでやってきたこと。それはもちろん移植を受けるために。
明日が移植の予定日で、残念ながら、今日明日は2回公演、明後日は昼公演後にそれぞれ個人の仕事が入ってる。
次に会えるのはその次の日。移植の2日後だ。
全員の仕事なら調整もつくだろうけど、師走の日本は忙しい。
「明後日、早めに終わらせて静岡に向かおう」
樹がそう告げる。
「そうだな。俺らは最悪、別で行っても良いし、ジェシーと大我は何時ごろ終わりそう？」
高地が尋ねると、二人とも最終新幹線に間に合うという。
もしも時間帯が合えばピックアップすることを約束し、とにかくどうにかできることを考える。
でも何をしても何かが足りない気がして、暗い雰囲気が楽屋を包んでいく。
「もしかしたら…」
ジェシーが何か言いかけた。
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あーちゃん(プロフ) - Sakuさん» お楽しみいただけて何よりです〜こちらこそ、ありがとうございます！LOCKLOCK続編もお楽しみに〜 (2019年10月13日 23時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
Saku(プロフ) - BLACK読ませていただきました！最高でした！ありがとうございます またたまにある黒田先生との絡み楽しみにしてますね笑 これからも無理なく更新頑張ってください！ (2019年10月13日 17時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - ななさん» ありがとうございます〜♪はい！是非ともパート3でも遊びに来てください！嬉しいですー！頑張ります(^^) (2019年10月12日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました。辛くて切ない中にも、みんなの優しさやあたたかさを感じられてとても素敵なお話でした。移行先でもあーちゃんさんの小説を読めるのを楽しみにしております。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: e1e336f268 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - くりさん» ありがとうございます〜！けっこう難しかったですが、私も楽しみながら書かせてもらいました！またお願いします〜 (2019年10月8日 6時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年9月20日 12時
