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side PINK
｢……北斗…？｣
｢…っ、｣
しばらく水飲ませたりしてたら呼吸は少し落ち着いたけど、疲れたのかぐったりしてる。
体制が辛くないだろうか？
でもギュッとおれに抱き着いてきてる。
｢……はぁっ、………しんどい｣
北斗の目は潤んでいた。
また少し、北斗の呼吸は乱れ始める。
そんな繰り返しでどれぐらい経ったろうか。
きゅるきゅる。
｢ふふふ、京本……お腹減ったの…？…ﾊｧｯ｣
｢はっず(笑)……何時だろね…｣
俺はスマホを眺めた。
19時30分だ。
もう多分、10時間近く。
北斗の頭を乗せている太ももが痺れてきた。
｢………ん…ﾊｧｯ……きょーもと…｣
俺がモゾモゾしちゃったから北斗は起き上がる。
｢…ﾊｧｯﾊｧｯ……ﾊｧｯ…｣
｢……薬飲んでないもんね…しんどいでしょ｣
ご飯を食べてない＝そういうことだ。
起き上がったから、血の気が下がったのか、少し目元をおさえてる。
その時、また、天の声がした。
｢聞こえますか？！もうすぐ開けられます！
大丈夫ですか？
今、僕の声がする方から開けます！
時間かかると思いますけど、怪我ないようになるべく離れてください！｣
｢っ、はい！お願いします！｣
ガタガタ音がし始めて、何かが始まったらしい。
｢良かったね北斗っ！もうす……｣
もうすぐ出られるよって言おうとしたけど、
｢……ほく、と？……北斗、大丈夫？…ほくと？！｣
｢っっ、ﾊｧｯ………ﾊｧｯ…っ、ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ｣
｢北斗！！｣
叫んだ瞬間。
ガタン、と音を立てて、俺の方に倒れてきた。
力は入ってなくて、俺に覆い被さるように乗っかってきてる。
何度呼びかけても反応はないし、呼吸も浅い。
その時、
｢っ、！眩しっ｣
扉が僅かに開かれた。
人の顔がギリギリ通るぐらいの隙間。
｢大丈夫ですか！？｣
凄い血相の救急隊の方が数名見える。
｢……北斗、北斗、しっかりして北斗っ、開いたよ！頑張れ、こっから出るよ！｣
ちょっと強めに叩くけど、真っ青な顔が、外からの光に歪むだけ。
残念ながら、このエレベーターは傾いているから、出口まではよじ登らないと辿り着かない。身長の高い俺らでも多分無理。
ましてやこんな状態の北斗…
急に冷や汗が出る。
｢な、何かロープとか、ないですか！？
あの、えと、どうしようっ｣
救急隊の人も北斗の状態を見て探してきてくれるらしい。
｢ﾊｧｯ…………ﾊｧｯっ、きょ、もと｣
うわ言のような北斗の声。
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あーちゃん(プロフ) - Sakuさん» お楽しみいただけて何よりです〜こちらこそ、ありがとうございます！LOCKLOCK続編もお楽しみに〜 (2019年10月13日 23時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
Saku(プロフ) - BLACK読ませていただきました！最高でした！ありがとうございます またたまにある黒田先生との絡み楽しみにしてますね笑 これからも無理なく更新頑張ってください！ (2019年10月13日 17時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - ななさん» ありがとうございます〜♪はい！是非ともパート3でも遊びに来てください！嬉しいですー！頑張ります(^^) (2019年10月12日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました。辛くて切ない中にも、みんなの優しさやあたたかさを感じられてとても素敵なお話でした。移行先でもあーちゃんさんの小説を読めるのを楽しみにしております。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: e1e336f268 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - くりさん» ありがとうございます〜！けっこう難しかったですが、私も楽しみながら書かせてもらいました！またお願いします〜 (2019年10月8日 6時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年9月20日 12時
