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side BLACK
暗いし寒いし、クラクラするし気持ち悪い。
一言で言うとしんどい。
｢っっ、ﾊｧｯ…苦し…｣
ココ最近、呼吸器系の機能が良くないのは分かっていて、抗がん剤や移植の時の晩期の合併症、副作用の疑い。と言われている。
気休めの薬は念の為貰っていたけど、きちんと合う薬を探すため長めの検査入院は決まっていた。
だから、それまでにって仕事は数日詰まっていたから、かなり疲れが溜まっているのは自覚済み。
｢北斗……薬飲む？｣
｢いや、……ﾊｧｯ…今朝飲んできたから………ﾊｧｯ
時間空けなきゃダメなんだ……｣
そっか、と京本は、レッスン着のジャージをひざ掛け代わりに掛けてくれる。
冷たい床が体力を奪っていく。寒い。
秋口になって、しかも今日は雨が降っていたから、京本も俺も若干ズボンが濡れているし、濡れた靴で歩かれたエレベーター内もそうだ。
正直言ってほんとに最悪の状況。
｢………みんな、大丈夫かな。
こんな立派な高層ビルでこれじゃ…
相当大きな地震だよ｣
京本はまたスマホを開いたけど、やはり圏外なことには変わりないらしい。
すると、ドンドンドンドンと物音が鳴った。
｢っっ、中に居ます！！！｣
咄嗟に京本は叫んだ。
｢助けてください！！ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…ﾊｧｯﾊｧｯ｣
俺も反射的に叫んだけど、それをきっかけに咳は止まらなくなった。
｢北斗！…大丈夫？落ち着こ｣
｢…ん、…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｯ…ﾊｧｯﾊｧｯ｣
ヤバい、ほんっとに、何コレ。
薬は飲んできたってのに！
｢聞こえますか？！何人いますか？
怪我はないですか！！？｣
それは人の声だった。
まるで天の声かと思うぐらい、俺たちは縋るように見上げた。
エレベーターの厚いかべの向こうからこもって聞こえる声。
非常用ボタンがあるってのに、自然災害には結局原始的なやり方になってしまうのだと少し笑いそうになる。
けど、そんなことよりも、俺の体はもう限界で、気が付けば、京本の方に倒れ込んで、膝枕状態。
｢ﾊｧｯﾊｧｯﾊｧｯ…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…ﾊｧｯ、わり…ｹﾞﾎｯ｣
｢っっ、北斗！北斗、しっかりしろ！
スグに出してもらおう｣
京本の声も、今の俺には天使の声のようだ。
｢二人閉じ込められてます！！
怪我はないですが、彼は持病があって！
と、とにかく、早く助けてください！｣
｢ﾊｧｯﾊｧｯ…はぁっ、ﾊｧｯ｣
くる。し、い。…なんだ、これ
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あーちゃん(プロフ) - Sakuさん» お楽しみいただけて何よりです〜こちらこそ、ありがとうございます！LOCKLOCK続編もお楽しみに〜 (2019年10月13日 23時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
Saku(プロフ) - BLACK読ませていただきました！最高でした！ありがとうございます またたまにある黒田先生との絡み楽しみにしてますね笑 これからも無理なく更新頑張ってください！ (2019年10月13日 17時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - ななさん» ありがとうございます〜♪はい！是非ともパート3でも遊びに来てください！嬉しいですー！頑張ります(^^) (2019年10月12日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました。辛くて切ない中にも、みんなの優しさやあたたかさを感じられてとても素敵なお話でした。移行先でもあーちゃんさんの小説を読めるのを楽しみにしております。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: e1e336f268 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - くりさん» ありがとうございます〜！けっこう難しかったですが、私も楽しみながら書かせてもらいました！またお願いします〜 (2019年10月8日 6時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年9月20日 12時
