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side BLUE
｢っ、全然、大丈夫じゃないじゃん｣
北斗はまだ38度の高熱で、解熱剤を打ったばかりだから今から下がるだろうと。
そのために凄い汗かいてるからミラー越しに後部座席を見つめる。
｢ごめ、…ﾊｧｯ…横になっていい？｣
珍しく自分からそんなこと言うもんだから、ジェシーも驚いた顔で、おいでって膝枕状態。
｢感染症ではなかったみたいなんだよ。
肺の機能が悪くなってて、抗がん剤か移植の時の副作用かもしれないって。
今日も仕事終わったら病院だね。
…すぐ良くなるか、なんとも言えないみたい｣
｢えっ？昨日はそんなこと言ってなかったけど…
そうなんだ…北斗、撮影大丈夫なの…｣
ジェシーが説明してくれて困惑。
でも、昨晩、息苦しそうにしてたのを思い出せば、ちょっと納得だけど。
呼吸が苦しいからか、マスクを顎にかけて口で息をするのが痛々しいけど、途中車を止めることはなく、撮影所に着いた。
北斗を支えながら撮影所の楽屋へ向かって歩くジェシー。
そのペースに合わせてんのに、今の俺にとっては、丁度いいどころか早くすら感じる。
｢ﾊｧｯ……事故んなくて良かった…｣
今となってはそれしか頭にない。
壁に手をついて歩く。
俺の嘆きは、北斗の息遣いで聞こえなかったみたいだ。
前にいる2人から少しずつ離れてしまう。
｢っ、ジェシ、ごめ、俺トイレっ｣
｢えっ？あ、うん、｣
無事に楽屋から出て来てくれた慎太郎に抱えられて中に入っていくのが見えて、振り返ったジェシーの顔も見ずに、そこにあったトイレに入る。
完全なるエンスト。
｢っ、ﾊｧｯ……ﾊｧｯ……ゴホッゴホッ………ｽｰ…ハー｣
個室のドアを閉めて、もたれ掛かるように座り込む。
ガンガン痛む顔を膝に埋めて、何となくある気持ち悪さを逃がすように深呼吸をした。
エンストしたままだと怪しまれるのは分かっている。
頭が痛くたって、気持ち悪くたって、咳をしようたって、北斗があんな状態で仕事来たんだから、俺が休むわけには行かない。
暫くそうしてたら、我慢していた咳は何とか落ち着いて、体にムチを打つように立ち上がる。
｢シャッ行ける！｣
ってドアを空けたら
｢うわぁっ、ビックリした(笑)
なに1人で叫んでんの｣
目の前には
｢慎太郎！おはよ、お疲れ様｣
｢お疲れ、笑
ジェシーが遅いから心配してたけど、なーんだ｣
そして、くっさ〜って言われる俺。不憫すぎるわ
｢うるせぇよ！｣
まぁ怪しまれる前にこの場を離れよう。
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あーちゃん(プロフ) - Sakuさん» お楽しみいただけて何よりです〜こちらこそ、ありがとうございます！LOCKLOCK続編もお楽しみに〜 (2019年10月13日 23時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
Saku(プロフ) - BLACK読ませていただきました！最高でした！ありがとうございます またたまにある黒田先生との絡み楽しみにしてますね笑 これからも無理なく更新頑張ってください！ (2019年10月13日 17時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - ななさん» ありがとうございます〜♪はい！是非ともパート3でも遊びに来てください！嬉しいですー！頑張ります(^^) (2019年10月12日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました。辛くて切ない中にも、みんなの優しさやあたたかさを感じられてとても素敵なお話でした。移行先でもあーちゃんさんの小説を読めるのを楽しみにしております。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: e1e336f268 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - くりさん» ありがとうございます〜！けっこう難しかったですが、私も楽しみながら書かせてもらいました！またお願いします〜 (2019年10月8日 6時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年9月20日 12時
