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side BLACK
｢ノロウイルスだね。
夏バテでちょっと疲れてる時に、厄介なバイ菌入っちゃったね〜｣
最悪。
先生は俺の様子を見て苦笑いした。
｢っー、それ、冬じゃないの……｣
お腹が痛くて絞り出すような声になる。
熱も高くてクラクラするし、何よりも病院に車での道のりで気持ち悪くなっちゃって、もうほんとに、体力が全部持ってかれた。
｢まぁ冬の方が多いんだけど、夏に食中毒や胃腸炎の原因になるんだよ。
北斗くんの場合、免疫も弱いから、それに最近あんまり食べてないでしょ｣
｢あーやめて、食べ物の話なんてしないでよ｣
黒田先生は、はぁとため息をついたけど、こっちは食べ物のこと考えるだけで気分が悪い。
｢点滴して帰りな？脱水になってもいけないし。
……あれ？地方ロケに行くって言ってたの、今日だった？｣
無自覚に俺に追い討ちをかける先生。
｢っ、は、ちょ、トイレどっち…｣
｢あーあっち。｣
なんか言ってやろうと思ったのに、全然だめ。
指さされた方向に出来るだけ早く走る。
…走ってるつもり。
｢うっ、てぇ〜！むりっ｣
誰が助けてくれる訳でもないけど、とりあえず腹は痛いし、このトイレの閉塞感と病院の独特な匂いに揉まれて、気分も悪くなってきた。
何とか切り上げて、立ち上がったけど、壁に手をつかないと倒れそう。
いつもの貧血とはまた違うフラフラ感。
顔が燃えるように熱いのに、身体が少し震えている。
手を洗ってもう一度診察室に戻ったら、言われるがままにベッドに横になって、点滴入れてもらって、看護師さんが用意してくれた湯たんぽでお腹を暖める。
このクソ暑いのに湯たんぽ！？とか思ってた数分前の俺を笑うぐらい、楽になって、ひと息。
いつの間にか寝ていたようだ。
｢北斗さん、点滴終わりましたよ。
黒田先生がもう帰って良いと。きちんと、水分補給してくださいね。｣
｢はい…ありがとうございます。
だいぶ楽になりました｣
看護師さんに起こされて、支えられながらゆっくり起き上がった。
お腹の痛みや気分の悪さはそんなにない。
熱が上がりきったのか、さっきまであった震えもない。
でも点滴してこの体感だと熱は高いんだろうけど。
それでも点滴する前と比べたら全く問題ない。
入院かと思ってたから良かった。
これなら帰れる。
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あーちゃん(プロフ) - Sakuさん» お楽しみいただけて何よりです〜こちらこそ、ありがとうございます！LOCKLOCK続編もお楽しみに〜 (2019年10月13日 23時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
Saku(プロフ) - BLACK読ませていただきました！最高でした！ありがとうございます またたまにある黒田先生との絡み楽しみにしてますね笑 これからも無理なく更新頑張ってください！ (2019年10月13日 17時) (レス) id: 6e7b6bb8a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - ななさん» ありがとうございます〜♪はい！是非ともパート3でも遊びに来てください！嬉しいですー！頑張ります(^^) (2019年10月12日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました。辛くて切ない中にも、みんなの優しさやあたたかさを感じられてとても素敵なお話でした。移行先でもあーちゃんさんの小説を読めるのを楽しみにしております。 (2019年10月11日 22時) (レス) id: e1e336f268 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - くりさん» ありがとうございます〜！けっこう難しかったですが、私も楽しみながら書かせてもらいました！またお願いします〜 (2019年10月8日 6時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年9月20日 12時
