その2 ページ13
side GREEN
｢………次から次になんなんだよ｣
冷たい声色だけど、北斗はマスクからニヤけた顔がはみ出していることに気付いてないらしい。
｢しょっぴーが来てくれて嬉しいって！｣
｢いや、んなこと言ってねぇだろ？！｣
北斗に突っ込まれて痛がっていると、
ハハハ！と笑うしょっぴーの声が病室に響く。
｢待て待て、俺も居るだろ！｣
｢あー、なんか病室狭いなぁと思った｣
｢俺の顔がデカイからや！…ってなんで、静岡まで来てそんなこと言われなきゃなんねぇんだよ(笑)｣
北斗はごめんごめんって、ふっかに無邪気な子犬がいたずらした時みたいな顔をする。
｢色々とお世話になりました｣
それから、苦笑いでそう告げる。
しょっぴーとか、あの日、電話くれてたんでしょって、いつ誰から聞いたのか分からない話をする。
電話を寄越したのは確かにそうだけど、俺にかけてきて、パニックで何話してたか俺覚えてないんだけどさ。
その時のことを考えたら、こうして話せるのも本当にすごい事だ。
｢なかなか来れなくて、ごめんな。｣
ふっかが目を細めた。
｢そんなっ……
俺が東京から離れるの決めたんだし…
皆にも迷惑掛けて、ごめんなさ…｣
段々小さくなる北斗の声。
｢なんか、2人が謝りあってるのよく見るんだけど(笑)｣
俺は思わず笑ってしまった。
｢北斗が愛されてる証拠だな｣
｢うぇーい、なべ良いこと言うじゃん！｣
しょっぴーもふっかも優しく北斗に微笑んでいた。
｢リハビリ、行く？
たまには違う人とやるのもいいんじゃない？｣
俺が提案すると、北斗は少し考えた後に、小さく頷いた。
｢俺らに何か手伝えることある？｣
｢めっちゃ有るよ！行こ行こ！｣
ふっかに答えて、俺は、北斗の車椅子をベッドから少し離して固定した。
｢よし、北斗、頑張れ｣
｢…ん。しょっぴー、そのタオル取って？｣
北斗は新品のタオルを指さして、受け取って首にかけて。
俺に行くよ、って目で訴えかけた。
｢ケガしないようにね…
…よし、よし！あと少し！｣
北斗は懸命に、真っ直ぐとこちらに向かってきた。一歩一歩、慎重に。でも着実に。
｢よし！！おつかれーい！上手だったよ｣
｢ハァ…ﾊｧ……さんきゅ｣
ドサッと音を立てて、椅子に座る北斗。
少し息を切らしている。
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あーちゃん(プロフ) - ゆづぃーさん» ご愛読、コメントありがとうございます(^^)勿論全てフィクションですが、笑 のめり込んでいただいて嬉しいです！今後もよろしくお願いします！ (2021年4月14日 6時) (
レス) id: 12865d1db9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづぃー - 北斗のつらさと、メンバーのつらさがリアルで本当にこんなことがあったのでは、ないかと不安になりました笑 とってもおもしろかったです♪ (2021年4月13日 23時) (レス) id: 810e0e885e (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - Sakuさん» ありがとうございます〜私も書いてて楽しかったです！今後もよろしくお願いします (2019年9月19日 17時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - とうふさん» お楽しみいただけて何よりです！また遊びに来てくださーい！ (2019年9月16日 8時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - メロンパンださん» お返事が遅くなり失礼しました(^^;リクエストありがとうございます！了解しました〜お待ちください♪ (2019年9月16日 8時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年8月31日 9時
