橙色のカーネーションに誘われて【スタマイ】

「子どもへの愛情の注ぎ方？」２ ページ10

＊

-夏目春の場合-３歳息子。

「まーま♡」

A「はあい。今、パパがミルク持ってくるからね。」

「んー、ぎゅーして。」

A「あれ、甘えたさんだね？」


それから数分後。

春「A、ミルクあげたよ。多分もう寝ると思う。」

A「ありがとう。」

献身的に子育てに参加してくれるハルくん。
きっと器用になんでもこなしちゃう。

春「Aに似て、可愛いね。」

A「そう？目の色はハルくんだよね？」

春「うん、でも女の子みたいでAに似てるよ。」


.



春「ねーえ、もう寝たんだから俺に構ってよ」

A「ちょっとハルくん？！え、ちょっと、」

春「今日は我慢しないから。あ、なんなら２人目なんて、どう？」

A「…バカ。」


子どもの事もちゃんと大事にするけれどいつまでもAちゃんが大好き。
多分、構ってもらえないことに対して、静かに嫉妬する。


fin.



-今大路峻の場合-７歳息子。

A「はい、峻さん、行きますよ！」

「ぱぱ！いきますよ！」

峻「おい、Aの真似すんな。」

A「口が悪いパパですね〜？絶対真似しちゃだめだよ？」

「りょーかいっ！」

A「よし、いい子。」

峻「………おい。」

「いくぞー！」

A「おー！」

峻「なんなんだよ、この親子は…」


ツンケンしている峻さんとは反対にAちゃんの愛情たっぷり受けて育った元気ハツラツな息子。

グチグチ言う峻さんだけれど、休みの日には子ども全力で肩車して遊んであげるくらいパパしてる。


「でも、ぱぱ、ままのこと大好きだよね。毎日ちゅーしてるのぼく知ってるもん。」

峻「…ああ、好きだよ。悪いか。言っとくけどあいつは俺のもんだからな。」


優しいんだか、厳しいんだか…(笑)


fin.



-渡部悟の場合-３歳娘。

A「お帰りなさい、悟さん。」

「おかえりなさい、しゃとるしゃん！」

悟「ただいま。はい、お姫様達にプレゼントだよ。」

「わあい♪ありがとお！！しゃとるしゃん、だいしゅき！！」

A「…こーら、ぱぱ！」

外交官だからなかなか会えないけれど、家に帰ってきたときはお姫様のごとくたっぷり愛してあげる渡部さんだからきっと娘もメロメロ。


悟「なんで俺のこと名前で呼ぶの？」

A「ぱぱだって認識、しているはずです…！きっと初恋です！悟さんに…！！」

悟「ちょっとちょっと、Aちゃん。それはなんとかしてよ！」


渡部さんのことはパパ兼初恋の相手。


fin.

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