「誰にでもスキだらけ」5 ページ8
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「ふふ〜ぱぱとままとおふろ♪」
僕たちの緊張なんてお構いなしにはしゃいでいる娘。
A「恥ずかしいですけど、やっぱり温かくて気持ちいいですね。」
神楽「うん。」
パシャパシャとお湯を掬うことを繰り返して楽しんでいる娘の目を離さないよう、そしてバレないよう、そっとAの手を握った。
A「亜貴くん、」
神楽「いいでしょ。内緒。」
A「…もう。」
「ぱぱ!まま!」
わあ、とAの胸に飛びつきそれを受け入れる彼女。
A「どうしたの?」
「きょうってけっこんきねんびなんでしょ?ぱぱがいってたよ!」
「ぱぱ、まま、おめでとう。これからもずーっとらぶらぶでいてね!」
びっくりしたようにAが僕の方に視線を向ける。
神楽「うん。そうだね。これからもずっとままが大好きだから。安心して。」
娘のおでこにコツンと自分のを合わせるとにこやかに笑った。
今、彼女の顔を見たら、きっと胸が締め付けられて抱きしめたくなるから。
同時に、繋いでいた手がぎゅっと強くなった。
.
.
露天風呂、夕食を堪能し、娘も寝静まった頃。
深い眠りについていることを確認し、どちらからともなく手を繋いで敷地内にある散策路がを2人で歩く。
和情緒溢れる館内に相応しい中庭があり、そこで足を止めた。
A「亜貴くん、今日は楽しかったです。素敵なお部屋まで用意してくださって、本当にありがとうございます。」
神楽「こちらこそ。」
A「ふふ。結婚してもう5年経つのに、ずっと変わらず、亜貴くんのこと大好きだなって。」
神楽「いきなり、何。」
A「いきなりなんかじゃないですよ。ずっと思ってることです。こうして2人の時間作ってくれる優しさとか。愛されてるなって思うんです。」
外は暗いけれど、庭園に灯るそれがAの顔ははっきりを照らす。
5年前からずっと変わらない僕が好きな彼女。
神楽「キミって思ったこと何でも言うよね。まあ、そこがキミの良いことろなんだけど。」
A「私は思ったことズケズケいう人間なんです!」
神楽「知ってる。Aこっち向いて。」
そっと唇にキスを落とす。
そして、靡く彼女の髪の毛に触れる。
神楽「これからもよろしくね。」
A「え、これ…。」
柔らかい髪の毛に光る新しい髪飾りは、
これからもっと僕たちを紡ぐ証として。
6年目も、この先もずっと…、
神楽「愛してる」
fin.
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水無月のぞみ - ヒロインの名前が、たまに『玲』になってるから直して下さい。変えられないと夢小説じゃないからね。 (2022年3月14日 5時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
鮎川あぐり(プロフ) - アニメLOVEさん» こんにちは。かしこまりました♪ (2020年9月27日 17時) (レス) id: 0e01340885 (このIDを非表示/違反報告)
アニメLOVE(プロフ) - リクエストで、槙くんと子育てお願いします。子供は二人で (2020年9月27日 10時) (レス) id: 5ecae8dc9e (このIDを非表示/違反報告)
鮎川あぐり(プロフ) - アニメLOVEさん» 槙くん、かしこまりました♪ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 0e01340885 (このIDを非表示/違反報告)
アニメLOVE(プロフ) - リクエストで、槙くんとラブラブしてほしいです!出来たらでいいのでよろしくお願いします (2020年9月19日 2時) (レス) id: 5ecae8dc9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鮎川あぐり x他1人 | 作成日時:2020年5月12日 2時