「てるてるぼうずの愛」2 ページ19
*
神楽「あ、慶ちゃん。いらっしゃい。」
槙「泉、寝てるらしいな。悪い。疲れているときに。」
神楽「いや。今叩き起こしてきた。」
A「おはようございます。申し訳ありません。」
神楽「本当に。寝てるとか有り得ない!慶ちゃんに変な気を気を遣わせないで」
A「はい。槙くん、本当ごめんね」
槙「気にすんな。パパは素直じゃないみたいだな。」
未だに抱っこしている息子にそっと耳打ちする。
♂「ふふ。ね〜」
A「?」
神楽「ちょっと何?」
槙「それは亜貴の本音なのか、と思って。」
すると何かを察したのは慌てるように顔と耳を真っ赤にし目を見開く。
神楽「ちょっと!!!まさか慶ちゃんに何か言ったわけじゃないよね…?!」
A「亜貴くん?!どうしたんですか?」
明らかに動揺している亜貴に鈍感な泉も気が付いたようで、目を見開いている。
♂「んーん、けいちゃんとおはなししただけ!」
亜貴「その話の内容を聞いているんだけど!」
♂「ひみつだもん!!ぱぱだってさっきのおはなし、ままにひみつだっていってたじゃん!だからぼくとけいちゃんのおはなしもひみつ!!」
A「え?亜貴くん、私に隠れて何か……っ、」
神楽「あ、いや…、違うけど…やましいことなんて何もない!」
A「じゃあ、何のお話を…?」
神楽「え…、言え、ない…って。泣きそうな顔しないでよ!!!浮気とかじゃないから!!!!」
A「浮気!!!???」
神楽「だ、だから違うって言ってるでしょ!!」
槙「あはは。亜貴がこんなに必死なの初めてみたかも(笑)」
はあ、と大きくため息をついた亜貴は落ち着かせるようにソファに座り淹れ立てのコーヒーを飲んだ。
神楽「と、とくかく。君には絶対言わないから!」
.
A「槙くん、後で教えてね」
亜貴がいないこところで、こっそり俺に耳打ちする泉。
でも、どんな話だったのか、まるで知っているような表情だった。
亜貴が浮気なんてするはずないって全力で信じているし、亜貴から泉への愛情なのだと、本人はもう既に分かっているのかもしれない。
10年経っても、そうやってお互いがお互いを思いやり、愛し続ける2人がすごく嬉しくあった。
槙「ああ。」
神楽「あー、もうほっんと最悪。ていうかA、お腹空いてないの?炒飯、あるけど…」
A「いただきます!」
わがままな亜貴をあそこまで素直にさせる泉って。
槙「やっぱり、夫婦っていいな」
fin.
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水無月のぞみ - ヒロインの名前が、たまに『玲』になってるから直して下さい。変えられないと夢小説じゃないからね。 (2022年3月14日 5時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
鮎川あぐり(プロフ) - アニメLOVEさん» こんにちは。かしこまりました♪ (2020年9月27日 17時) (レス) id: 0e01340885 (このIDを非表示/違反報告)
アニメLOVE(プロフ) - リクエストで、槙くんと子育てお願いします。子供は二人で (2020年9月27日 10時) (レス) id: 5ecae8dc9e (このIDを非表示/違反報告)
鮎川あぐり(プロフ) - アニメLOVEさん» 槙くん、かしこまりました♪ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 0e01340885 (このIDを非表示/違反報告)
アニメLOVE(プロフ) - リクエストで、槙くんとラブラブしてほしいです!出来たらでいいのでよろしくお願いします (2020年9月19日 2時) (レス) id: 5ecae8dc9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鮎川あぐり x他1人 | 作成日時:2020年5月12日 2時