「てるてるぼうずの恋」２ ページ17
＊
♀「ぱぱとままってどうやって出会ったの？」
♂「ぱぱとまま！」
昼食も食べ終え、ダイニングのソファに並んで座る。
神楽「ええ、なんだったかなー？忘れちゃったよ。でもちょうどこんな日。雨が降りそうな日。ママの仕事ってけっこう珍しいお仕事でね。普通だったら僕と一緒にお仕事する人じゃないんだけど、たまたま一緒にお仕事することがあってね。その時、仕事の話そっちのけで僕の作る服が大好きだって言ってくれたのは覚えているよ。」
懐古するように子どもたちに昔話をすれば、それはもう興味津々の眼差しで楽しそうに聞いている。
♀「ねーねー、どっちがさいしょにすきになったの？」
神楽「……パパだけど…。」
♀「やっぱりぱぱなんだー！そうだとおもったあ！」
神楽「…これ、Aには内緒だからね！！！！」
♂「うん！ままにはないしょ♡」
神楽「あーなんか怪しい。」
♂「きゃっ！」
ちょっとした昔話だけれど、10年近く前の出会いのシーンは色濃く覚えている。
好きになったのは、もっと後だったけれど今までにないタイプの女の子だったからそういう意味で印象に残っていたのかもしれない。
一目惚れだなんて絶対にありえない。認めない。
♂「しょうらいは、ままみたいなひととけっこんしたいなっ」
♀「じゃあ、わたしはぱぱみたいなひととけっこんする！」
結婚、だなんて20年も30年も先の話だというのに。
神楽「パパみたいな人はいくらでもいるかもしれないけど、ママみたいな人はそういないよー？」
息子のおでこをちょんと突いて牽制をする。
♂「えええ。じゃあ、ままとけっこんする…」
神楽「それはだーめ(笑)Aは僕と結婚しているんだから。」
♂「できるもんっ！」
♀「ふふ、ままはもうぱぱのものなんだよー？あきらめなさいっ！」
笑って息子を抱きしめる娘の姿。
Aが起きていたらこんな話、絶対にしないけど。
神楽「ほら。ママの様子見てきなさい。でも起こしちゃだめだからね。」
少し恥ずかしくなって子ども達をこの場から遠ざける。
神楽「あぁあ、もう…。」
結婚したらだんだん昔のように相手を好きでいることなんてなくなる、とはよく言うけれど。
仕事に全力だったキミが、今は仕事にも育児にも全力で。
それでもって、いつでも僕に真っ直ぐ向き合ってくる。
神楽「悔しいけど…、好きですよ。」
きっと、この先もずっと、ね。
fin.
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水無月のぞみ - ヒロインの名前が、たまに『玲』になってるから直して下さい。変えられないと夢小説じゃないからね。 (2022年3月14日 5時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
鮎川あぐり(プロフ) - アニメLOVEさん» こんにちは。かしこまりました♪ (2020年9月27日 17時) (レス) id: 0e01340885 (このIDを非表示/違反報告)
アニメLOVE(プロフ) - リクエストで、槙くんと子育てお願いします。子供は二人で (2020年9月27日 10時) (レス) id: 5ecae8dc9e (このIDを非表示/違反報告)
鮎川あぐり(プロフ) - アニメLOVEさん» 槙くん、かしこまりました♪ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 0e01340885 (このIDを非表示/違反報告)
アニメLOVE(プロフ) - リクエストで、槙くんとラブラブしてほしいです！出来たらでいいのでよろしくお願いします (2020年9月19日 2時) (レス) id: 5ecae8dc9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鮎川あぐり x他1人 | 作成日時：2020年5月12日 2時
