02:悪夢と事件 ページ5
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しんのすけを食卓につかせてみさえは洗い物へと戻る。
テーブルではひろしが新聞に目を通していた。
ひ「お!判決出たか、例の汚職事件!」
し「え……半ケツでお食事…?」
しんのすけはおずおずとイスの上に立ってズボンを下ろし始める。
おしりの半分が見えたところでみさえのゲンコツがしんのすけの頭にヒットした。
み「おバカな想像してないで、さっさと食べい!」
し「ほい……」
相変わらずのやりとりに苦笑しながらひろしは新聞を捲った。
ひ「お……これおさまったのか」
み「なに?」
ひ「となりの越谷市の集団悪夢シンドローム」
み「ああ。なんか怖い夢ばっかり見るようになっちゃうんだって?」
ひ「特に子供達はパニックで学級閉鎖もあったってよ」
み「変な事件ね……」
ひろしはコーヒーを飲み干すと新聞を置いた。
ひ「夢っていや、今日おっかしな夢みたなぁ。俺空飛んでたんだけどさ。そしたら急にでっけぇ魚が出てきて飲み込まれちまってよ」
洗い物をしていたみさえの手が止まる。
み「魚?……それ私も見た」
ひ「へ?」
し「ん〜オラも見たような気がする」
しんのすけの言葉にひろしとみさえが振り向く。
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加茂&夏油の嫁(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2022年4月2日 1時) (レス) @page23 id: ef07d69be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あぐり | 作成日時:2021年6月24日 18時