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マナ「A…どうする？」
「えっ…あぁ…」
マナ「もう少し相手の情報がないと何とも言えないよね」
アオキ「確かAさんは飲み会の時に〇〇歳だと…」
記憶力いい。
さすが３足の草鞋を履くスーパーサラリーマン。
アオキ「自分の知り合いは〇〇歳…Aさんよりも年下です」
マナ「あっ…」
「お、おぉ…」
私とマナは��年下��と言うワードに同じような反応をした。
アオキ「何か問題が…」
「私は…その…年下の男性にいい思い出がなくて…」
アオキ「過去に辛い思いをしたんですね。しかしお言葉ですが…」
「すみません…同じ人間じゃないのはわかってるんですけど…」
ぼちぼち大丈夫かなと思っていたけど無理みたい。
年下と聞いた瞬間「うわぁ…」と思ってしまった。
マナ「彼氏がいるって…断ってもらってもいいですか？」
私の気持ちを察したのか。
マナが断りの言葉を代弁してくれた。
アオキ「…わかりました」
「本当に…すみません…」
アオキ「お気になさらず…自分の方こそすみません」
年齢で一括りにするような女に執着する事はない。
料理好きのいい人が必ずいるはずだから。
アオキ「ただ困りましたね…」
マナ「どうしたんですか？」
アオキ「自分は嘘が下手くそでして…バレたらどうしましょう…」
マナ「知らない方とは間接的に連絡先は交換しません！とか？」
アオキ「警戒してもおかしくないと思います」
マナ「誠意が見られないから連絡先は教えません！とか？」
「それは…大丈夫？」
マナ「連絡を取りたいなら会社まで直接聞きに来いや！とか？」
「私…面倒臭い女だな…」
するとマナは私の肩をポンと軽く叩いた。
マナ「それでいいのよ。面倒臭いと思わせる作戦」
「あぁ…なるほど…」
マナ「そんな事を言われてまで聞きには来ないよ。伝え方はアオキさんに変えてもらうの」
「相手の方が不快な気持ちにならないように…でも諦めるように…お願いします…」
アオキ「わかりました…上手く伝えてみますね」
「ありがとうございます…すみません…」
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作者名：トモ | 作成日時：2023年10月21日 21時
