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チャンプルタウンのレストラン。
グルーシャさんも初めて来るお店だと言う。
グルーシャ「洋食がいいと思って…どうかな？」
「洋食全般好きだからグーです」
そう言い、顔の前でグーサインをする。
グルーシャ「ギャップ…ありすぎ」
「えっ…」
『嫌なタイプのギャップだよな』
「…幻滅した？」
するとグルーシャさんは首を横に振った。
グルーシャ「してないよ」
「そっか…」
学生時代の苦い思い出。
顔立ちと眼鏡がそう思わせるのだろうか。
私は��大人しそう��と言う第一印象を抱かれがち。
実際はよく喋るし、冗談を言う明るい性格。
大口を開けて、手を叩いて、ゲラゲラ笑う。
しかしそれを見た男子から「ねぇわ」と言われていた。
女子らしさが皆無の私にクラスの男子は幻滅したのだ。
グルーシャ「僕に幻滅されたくないの？」
頬杖をついて微笑むグルーシャさん。
私は「へへっ…」と笑い、誤魔化した。
幻滅されてない事に安堵したのは事実だけど。
グルーシャ「 ( 笑った顔…可愛い… ) 」
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グルーシャ「…どう？」
「ふふ、美味しい」
私はハンバーグ、グルーシャさんはオムライス。
どの料理も美味しそうで悩みに悩んで選んだ。
「オムライスも美味しい？」
グルーシャ「美味しい」
「だよね。見るからに美味しそうだもん」
グルーシャ「…食べる？」
「私が食べたら少なくなっちゃうよ」
グルーシャ「遠慮しないでいいから。…あげる」
自分のスプーンでオムライスを掬うグルーシャさん。
その行動に「ちょ…ちょっと…」と待ったをかけた。
「貰うなら私のスプーンで取った方が…」
グルーシャ「…こう言うの嫌？」
「え？」
グルーシャ「…間接キス」
「嫌ではないけど…むしろグルーシャさんが…」
グルーシャ「嫌ならしてない」
そう言い、私にスプーンを向けてきた。
「スプーンをちょうだい…あーんはダメよ」
グルーシャ「何で？」
「グルーシャさんはファンがいる身だし…個室じゃないし…だから…」
グルーシャ「関係ないよ。口…開けて」
「うぅ…」
間接キスとあーんは避けられなかったのである。
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作者名：トモ | 作成日時：2023年10月21日 21時
