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マナ「A」
時刻は12時半。
弁当を食べていると同僚のマナが声をかけてきた。
「…ん?」
マナの隣に立つ男性。
別の部署、営業部のアオキさんだ。
ちなみに私とマナは経理部。
ジムリーダーと四天王を兼任する超多忙な方。
私にはとてもじゃないけどこなせない。
同時に複数の事ができる器用な人なんだろうな。
私がアオキさんと関わる機会はほとんどない。
言葉を交わすのは出勤時と退勤時の挨拶くらい。
何でアオキさんもいるんだろう。
もしかして何かやらかしたのかな、私が。
マナ「アオキさんがAに話があるって…」
「えっ…」
アオキ「休憩中にすみません…少しいいですか?」
何を言われるんだろうとソワソワ。
するとアオキさんは顔の前で手を振った。
アオキ「仕事のクレームではありません」
その言葉に安堵し、胸を撫で下ろした。
アオキ「プライベートな質問になりますが…」
「はい…」
アオキ「Aさんは…現在交際している方は?」
「え?」
マナ「え?」
思いがけない質問に私とマナは顔を見合わせた。
「いないです…けど…」
マナ「アオキさん…そうだったんですか?」
挨拶以外の会話は今日が初めて。
まさかアオキさんが私の事を…マジか。
アオキ「誤解を招く発言をして申し訳ありません」
マナ「違うんですか?」
アオキ「はい」
するとアオキさんはネクタイを締める動作をした。
アオキ「もしよければ自分の知り合いと連絡を取りませんか?」
「えっ」
唐突すぎて。
意図がわからなすぎて。
さすがに「はい!喜んで!」とはならない。
マナ「誰かいい人いないかな…みたいな感じですか?」
アオキ「…そうですね」
「すみません…どうして…私が…」
アオキ「以前に他部署と合同で飲み会をした際に自己紹介で料理が得意だと…」
「言って…ましたっけ?」
飲みの場にいたマナに疑問を投げかける。
マナ「言ってたような気がする」
アオキ「料理好きの女性がいいようで…それで…」
マナ「なるほど…そう言う事か」
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【 名前 】 A
【 年齢 】 グルーシャよりも年上
【 身長 】 小柄
【 髪型 】 黒髪ミディアム
【 容姿 】 童顔 . 丸眼鏡着用
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作者名:トモ | 作成日時:2023年10月21日 21時