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デンジside
「あなたは目が覚めた時に見た相手から離れたくないと思う」
「離れそうになると寂しくて涙が出てきてしまう」
これで催眠術は終わりと思いきや。
更に催眠術が続く事、そしてその内容に思わず驚きの声が出た。
デンジ「目が覚めて俺を見たらそうなってしまうんですか?」
「恋人ではないとおっしゃっていたので大丈夫かと…ダメでしたか?」
デンジ「あ、いや、眠る催眠術でもう終わりかと思って…」
「眠る催眠術はかかりやすいので…あと1回…別の催眠術をお見せしようかと…」
デンジ「離れたくないと思う…」
俺がキュレムの思いを聞いていなければ。
レシラム『デンジのポケモン達がデンジに抱く…その好きとは違う』
昨晩のレシラムの会話を盗み聞きしていなければ。
そんな催眠術も一瞬だけなら構わないと思うだろう。
しかし俺は彼らのAちゃんに対する思いを聞いた。
一瞬でも俺から離れたくないと思う姿をレシラムに見せたくない。
デンジ「あなたが起きてと言わないと起きませんか?」
「誰が声をかけても起きますよ」
デンジ「今の催眠は撤回して…」
「動くなぁッ!!」
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突如現れた覆面の男。
乗客に向けられたナイフ。
車内は騒然とし、悲鳴に包まれた。
「怪我したくなかったら全員財布を俺のところに持ってこい!!」
この状況でAちゃんを起こせば恐らく混乱するだろう。
目をつけられて人質にされる事を考えればこのまま寝かせた方がいい。
「1人で何ができるって言うんだ!!」
「そうだ!俺達にはポケモンがいるのを忘れてるだろ!!」
頼むから刺激しないでくれ…!
この男がどんな行動を取るかわからないだろ…!
「うるせぇ!!…おい!お前!!」
俺にナイフを向ける男。
Aちゃんに何かされるくらいなら自分が標的になった方がいい。
「男は反対側に移動しろ!窓際に行け!!」
通路を挟んだ反対側の座席への移動を指示された。
今はまだ従った方がいいだろう。
反撃の機会を伺う。
デンジ「ダクマ…Aちゃんを頼む」
ダクマ「あぁ…」
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トモ(プロフ) - 猫-MAO-さん» 多くの作品があるなかお気に入りの1つだなんて嬉しい限りです!ありがとうございます! (12月30日 12時) (レス) id: f87b27dade (このIDを非表示/違反報告)
猫-MAO- - この小説、すごく面白くてお気に入りの1つです。これからも投稿頑張ってください! (12月30日 1時) (レス) @page2 id: dd1cedb082 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 豆さん» メリークリスマスです! (12月28日 5時) (レス) id: f87b27dade (このIDを非表示/違反報告)
豆 - ちょっと遅れましたがメリークリスマスです (12月27日 21時) (レス) id: 5dd14be858 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - はるさん» レシラムのお陰でようやく進展しました!はるさんもメリークリスマスです! (12月25日 18時) (レス) id: f87b27dade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トモ | 作成日時:2023年10月6日 0時