３９【夢】 ページ39
.
ギラティナside
ギラティナ「A…」
「私の名前…知ってるんだね」
戻りの洞窟に突如現れたA。
目を疑ったがここにいるのは紛れもなくA。
Aと再会できた事に嬉しさが込み上げる。
しかし私はその感情を振り払い、Aに牙を向けた。
ギラティナ「私を…どうするつもりだ…」
「一緒に行かない…？」
ギラティナ「なぜ…私を…」
「何でだろう…何か…放っておけなくて…」
ギラティナ「余計なお世話だ…去れ」
「だよね…余計なお世話だよね…ごめん…」
そう言うとAは私に背を向けた。
その行動に焦った私は慌てて声をかけた。
ギラティナ「戦って…私に勝てば…お前の側にいよう」
本当は戦いたくない、だが素直になれない。
するとAは首を横に振った。
「もう戦わない…戦いたくない…」
「ギラティナ…しんどいでしょ…身体も…心も…」
こんな風に私を気遣ってくれた者が未だかつていただろうか。
ましてやポケモンではなく人間が。
追放した創造神を逆恨みするような暴れ者の私を気遣うなど。
「だから…戦うのが条件なら私は帰…」
ギラティナ「Aっ…」
オリジンフォルムのまま。
とぐろを巻くように小柄なAを全身で包み込んだ。
「ギラティナ…」
名前を呼ぶとAは私の体を優しく撫でた。
そんな風に名前を呼んでくれるのも。
そんな風に優しく触れてくれるのも。
Aだけ。
温かい。
こんなにも温かいのか。
私が頬に顔を擦り寄せるとAは微笑んだ。
その微笑みを見て決意した。
Aの側にいながらこの笑顔とこの世界を守る。
ギラティナ「孤独でいる事が禊だと思っていた…」
「禊は終わり…私がいいんだからいいの…ね？」
ギラティナ「A…」
愛してる…
＊＊＊＊＊＊
実際の過去：
調査団員のテルに戻りの洞窟にて捕獲される
しかしテルがアルセウスと対峙した後
再び世界が危険に晒される未来を予感
テルと別れて反転世界に戻る
テルとの関係は決して悪くはなかったが
捕獲から別れまでの期間が短く
そこまで深い関係にはなれなかった模様
ちなみにその予感とはアカギの野望であった
※作者の捏造です
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トモ(プロフ) - 猫-MAO-さん» 多くの作品があるなかお気に入りの１つだなんて嬉しい限りです！ありがとうございます！ (12月30日 12時) (
レス) id: f87b27dade (このIDを非表示/違反報告)
猫-MAO- - この小説、すごく面白くてお気に入りの１つです。これからも投稿頑張ってください! (12月30日 1時) (レス) @page2 id: dd1cedb082 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 豆さん» メリークリスマスです！ (12月28日 5時) (レス) id: f87b27dade (このIDを非表示/違反報告)
豆 - ちょっと遅れましたがメリークリスマスです (12月27日 21時) (レス) id: 5dd14be858 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - はるさん» レシラムのお陰でようやく進展しました！はるさんもメリークリスマスです！ (12月25日 18時) (レス) id: f87b27dade (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：トモ | 作成日時：2023年10月6日 0時
