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ダクマside
「ダクマは手当てが上手だね」
手当てする私を見て微笑むA。
その眼差しに心臓の鼓動が加速する。
直視なんてできないと包帯が巻かれたAの手を見つめた。
ワタル「ダクマ」
私の名前を呼んだ男…ワタルとA達の関係性は不明。
聞くタイミングを逃したが彼は間違いなくポケモンの味方だ。
話を聞く限りポケモンを保護する組織の人間だろう。
ワタル「ダクマはヨロイ島に生息するポケモンだが君の故郷もヨロイ島か？」
ダクマ「あぁ…」
ワタル「武者修行がとんだ災難だったな。俺がダクマをヨロイ島に送り届ける」
その言葉に手当てする手が止まる。
私を気遣う言葉に対して「ありがとう…頼む」と言えない自分がいる。
「…ダクマ？」
顔を上げるとAと目が合った。
私がヨロイ島に帰る事を渋る理由が目の前にある。
ただ恥ずかしさが勝り「Aの側にいたい」と素直に言えない。
デンジ「もしかして戻りたくないのか？」
デンジの言葉は助け船だった。
私が小さく頷くと「やっぱり…」とデンジは呟いた。
デンジ「帰りたくなさそうな顔をしてるなと思って…と言うより…」
うわっ…
言うなっ…
言わないでっ…
デンジ「Aちゃんと離れたくないんじゃないか？」
「えっ」
デンジから私に視線を移すA。
ダクマ「み、み、見ないでくれっ…」
真っ赤になっているであろう顔を両手で覆う。
すると誰かが私の頭を優しく撫でた。
「ありがとう…ダクマ」
Aの手だ…
柔らかい…
温かい…
「ダクマが行きたいなら私達と一緒に行く？」
ダクマ「行き…たい」
「決まり。ワタルさん、ヨロイ島に帰るのは保留で…」
ワタル「わかった。ならダクマはAちゃん達に託すよ」
「はい」
嬉しさのあまり口元が緩むのを必死に堪えた。
誰かの側にいられる。
それがこんなにも嬉しいと感じるのは生まれて初めてだ。
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トモ(プロフ) - 猫-MAO-さん» 多くの作品があるなかお気に入りの１つだなんて嬉しい限りです！ありがとうございます！ (12月30日 12時) (
レス) id: f87b27dade (このIDを非表示/違反報告)
猫-MAO- - この小説、すごく面白くてお気に入りの１つです。これからも投稿頑張ってください! (12月30日 1時) (レス) @page2 id: dd1cedb082 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 豆さん» メリークリスマスです！ (12月28日 5時) (レス) id: f87b27dade (このIDを非表示/違反報告)
豆 - ちょっと遅れましたがメリークリスマスです (12月27日 21時) (レス) id: 5dd14be858 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - はるさん» レシラムのお陰でようやく進展しました！はるさんもメリークリスマスです！ (12月25日 18時) (レス) id: f87b27dade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トモ | 作成日時：2023年10月6日 0時
