３１【夢】 ページ31
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エンテイside
「えっ…あの…」
気付いた時にはベッドに押し倒していた。
伏せの姿勢、前足の間にいるA。
私に見下ろされ、戸惑いの表情で見上げる。
その姿が可愛らしくて。
吸い込まれるようにAの首元に顔を埋めた。
「王様っ…」
エンテイ「…エンテイ」
「えっ…」
顔を上げてAの目を見つめながら伝える。
名前で呼んで欲しい、敬語は使わないでいいと。
エンテイ「私の名前を呼んでくれ」
「エン…テイ…」
エンテイ「A…」
Aの小さな唇にキスを落とす。
触れた瞬間、全身をゾクゾクとした感覚が襲う。
初めて味わう感覚が私を次の行動へと促す。
「んっ…」
唇を舐めるとAは小さく声を漏らした。
エンテイ「そんな声を出されると…止まらなくなる…」
「えっ…」
エンテイ「今夜は…私だけのものだ…」
額、頬、唇、首元。
私は何度もキスをした。
そのたびにAから漏れる声がキスを加速させる。
なぜこんなにも愛おしいのか。
なぜこんなにも離したくないのか。
私の脳が「この女を離すな」と強く訴えてくる。
「エンテイ…」
エンテイ「ん？」
「私を…妻にしてくれて…ありがとうございます…」
エンテイ「Aっ…」
Aの後頭部と背中に前足を回し、体を抱きしめる。
この可愛らしい妻を決して離すものかと心に決めた。
エンテイ「眠くないか？」
「はい…」
エンテイ「そうか…ならまだ続ける」
明日の夜はスイクンのものか。
次にAと２人きりになれる時までお預け。
ならば今夜は堪能させてもらう。
エンテイ「どれだけしても足りなさそうだが…」
生まれて初めて抱く。
誰かを愛おしいと思う感情。
こんな感情を抱く日が来るとは思わなかった。
エンテイ「A…」
不思議だ…
出会ったばかりのお前を…
どうやら私は…
もう愛してしまっているようだ…
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トモ(プロフ) - 猫-MAO-さん» 多くの作品があるなかお気に入りの１つだなんて嬉しい限りです！ありがとうございます！ (12月30日 12時) (
レス) id: f87b27dade (このIDを非表示/違反報告)
猫-MAO- - この小説、すごく面白くてお気に入りの１つです。これからも投稿頑張ってください! (12月30日 1時) (レス) @page2 id: dd1cedb082 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 豆さん» メリークリスマスです！ (12月28日 5時) (レス) id: f87b27dade (このIDを非表示/違反報告)
豆 - ちょっと遅れましたがメリークリスマスです (12月27日 21時) (レス) id: 5dd14be858 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - はるさん» レシラムのお陰でようやく進展しました！はるさんもメリークリスマスです！ (12月25日 18時) (レス) id: f87b27dade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トモ | 作成日時：2023年10月6日 0時
